都市開発シム『Cities: Skylines II』では気候や季節の移り変わりがリアルに表現される。雨や気温変化、“トルネード”などが市民生活に影響を及ぼす
デベロッパーのColossal Orderは8月7日、現在開発中の都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines II』における、気候・季節システムの情報を公開した。本作はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月25日発売予定。
本作は、高い評価を得た都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)』の続編だ。プレイヤーは居住区やインフラなどを整備し、さらに産業を活性化させながら街をいちから建設。市民の生活や経済などが複雑にシミュレーションされ、それらのニーズや状況変化に対応しながら街を発展させていく。
『Cities: Skylines II』の前作からの進化ポイントとしては、ビジュアルの大幅アップグレードや、より柔軟な道路作成ツールの導入、交通AIの向上などの情報がこれまでに公開されている。またマップの広さに関しては、序盤は前作の三分の一ほどとなるが、拡張した末の広さは前作の約5倍、159平方kmにもなるという。そして今回、新たに気候・季節システムについての情報が公開された。
前作ではマップのテーマに応じて気候が表現されたが、本作では実在の土地を参考にしながら、緯度・経度に基づき土地ごとの独自の気候や季節の移り変わり、日照時間、気温、降水量などが表現される、新たなシステムが導入されるという。そして毎日の天気は、そうした気候の特徴に合わせてシミュレートされ、市民の行動に影響を与えることとなる。
たとえば寒い日や雨の日は外出を控え、逆に暖かい晴れた日にはお出かけする人が増加。関連する産業に影響を与えることが予想される。また、気温によって冷房・暖房の使用によるエネルギー消費が増えたり、雪が降ると事故防止のために除雪が求められたりといった要素もあるそうだ。
季節はおよそ3か月ごとに移り変わり、昼夜のサイクルは1か月かけて表現される。すなわち12日で1年が経つ計算になる。ゲームスピードは3段階で調節でき、通常速度の場合ゲーム内の1日は、実時間で1時間ほどになるとのこと。なお、ゲーム内時間は一時的に停止させることも可能だ。
また本作では、設定で有効にした場合、ランダムイベントのようなかたちで自然災害が発生する。たとえば森林火災や雹が降る嵐、トルネードの発生などがあり、森林火災はどのような気象条件でも発生し得るが、雹が降る嵐は気温が低下した日に発生しやすいなど、気候システムに関連した要素となる。森林火災に対しては、火の見櫓を設置することで発生確率を下げられるという。ただし、いずれの災害も完全に防ぐことはできない。
自然災害はさまざまなかたちで都市に影響を与え、たとえば交通事故や建物の損傷、それに伴う企業活動への影響などが発生する。トルネードはもっとも深刻な被害を与え、市民の負傷や死亡にも繋がるそうだ。対策としては、先述した火の見櫓のほか、街中への避難所の設置や、市民に早めの避難を促す災害警報システムの設置、避難用バスの運行などが挙げられている。こうした自然災害や降雪などにまつわる要素は、前作ではDLC配信を通じて追加されていったが、本作では基本仕様として導入されることとなる。
『Cities: Skylines II』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月25日発売予定だ。発売までには、本作の経済要素や市民のシミュレーション、フォトモードなど、さらなる情報公開が予定されている。