Ubisoftが「ゲーム購入したUbisoftアカウントは消さない」と自動削除ルールを明確化。放置アカウントでも購入ゲームが消されることはない
Ubisoftが提供しているUbisoftアカウントについて、「一定期間のあいだログインしていない場合には、アカウントが削除される」とした内容の同社サポートメールを引用し、「アカウントが削除された場合には、購入したすべてのゲームも永遠に失われる」と言及した一般ユーザーのツイートが注目を集めている。
Ubisoftアカウントは、一部同社タイトルのプレイやクロスプレイ・クロスプログレッション機能などのサービスを利用する際に必要となる。また、Ubisoft StoreにてPCゲームのダウンロード版を購入する際にも利用するため、今回アカウントが削除されると紐付いたゲームも失われると指摘された模様。ただ実際には、購入済みゲームが失われることはないようだ。Ubisoftが海外メディアIGNを通じて明確にしている。
先述したツイートは7月19日に投稿され、現時点で約1900件リツートされるなど大きな注目を集めた。これに対しUbisoftのサポートアカウントも反応し、非アクティブなUbisoftアカウントの一時停止および削除についての通知を受けたユーザーは、それから30日以内に所定の手続きを取ればアカウントは削除されないと案内した。
ただ、一定期間のあいだログインしていなかっただけでアカウントが自動的に削除されるという仕組みには、驚いたユーザーが多かった模様。そして、アカウントが削除されれば、そのアカウントで購入したゲームも失われるのだろうとし、Ubisoftに対して批判的な声が上がることとなった。
もっとも、非アクティブなUbisoftアカウントが自動的に削除されるという仕組みには理由があった。Ubisoftによると、これはEUのGDPR(General Data Protection Regulation・EU一般データ保護規則)にて定められた、企業が個人情報を保存できる期間に基づく対応で、ユーザーを詐欺被害から防止する目的もあるとのこと。
またUbisoftは、PCゲームを購入したことのあるアカウントは削除対象にはならない、と強調した。アカウントの削除対応においては、アカウントのゲームプレイでの使用状況や、最後にログインしてからの非アクティブ期間、アカウントに紐付けられたサブスクリプションサービスの存在が判断材料になるという。それらすべてで削除すべきと判断されたとしても、ゲームを購入していた場合は削除されないというわけだ。
なお同社は、“購入したPCゲーム(purchased PC games)”があるアカウントは削除しないと、具体的に条件を述べている。たとえば購入したことはないが、同社が実施した無料配布で受け取ったPCゲームはあるというアカウントは、削除対象となるかもしれない。
Ubisoftによると、同社は長年にわたってGDPRに基づき非アクティブなアカウントを削除してきたという。非アクティブ期間の例としては、4年未満のアカウントを削除したことはないとも言及された。削除対応が取られるまでには慎重に判断されるようだが、ユーザーの方はUbisoftアカウントの使用状況を時折気にかけておくと良いだろう。