虐殺欲望アクションホラー『Butcher’s Creek』正式発表。Steam高評価FPS『DUSK』開発者による、殺人マニアの探索サバイバル

インディー開発者のDavid Szymanski氏は7月22日、アクションホラーゲーム『Butcher's Creek』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。

インディー開発者のDavid Szymanski氏は7月22日、アクションホラーゲーム『Butcher’s Creek』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。


『Butcher’s Creek』は、1993年11月のアメリカ・ペンシルベニア州を舞台とするアクションホラーゲームだ。残虐な映像を好む主人公は、本物のスナッフフィルム(娯楽目的に制作される殺人映像)についての噂を聞き、Butcher’s Creekと呼ばれる土地近くにある廃屋を訪れる。そこで彼は殺人鬼集団に捕らわれてしまい、生き残りを懸けて戦うこととなる。

アパラチアの森林地帯に位置する殺人鬼たちの拠点には、廃墟となった住宅や工場、ストリップクラブ、あるいは謎の遺体が存在する地下室などさまざまなエリアが存在。プレイヤーは角材やパイプ、ハンマー、カッターナイフ、斧など、探索するなかで発見できるあらゆるものを武器にして戦う。銃器は存在せず、近接バトルを中心に展開される模様である。

本作は、Rockstar Gamesの『Manhunt』や、セガの『Condemned: Criminal Origins(コンデムド:サイコクライム)』から影響を受けているとのこと。現時点でまだゲームプレイ映像は公開されていないが、それらの作品と同様に、襲いかかってくる殺人鬼を無慈悲に葬っていく残虐表現の強いゲームプレイとなりそうだ。


本作には写真撮影要素が用意され、惨殺現場を撮影することで主人公の歪んだ性欲を満たすことができ、体力回復に繋がるという。スクリーンショットではHとCのゲージが確認でき、Hが体力にあたるようだ。Cに関しては現時点では不明。さらに、画面右上にはテープの数を示す表示もある。探索を通じてスナッフフィルムを集めるような、アイテム収集要素があるのかもしれない。

本作は、VHSビデオ風の独特のノイズを画面に適用するフィルターがかけられていることも特徴のひとつ。これはファウンドフッテージをイメージした表現とのこと。つまり本作は、主人公がカメラを回しながら探索をしており、のちに行方不明となって録画テープだけが発見されたという設定なのだろう。ちなみにこのVHSビデオ風フィルターは、『Nun Massacre』や『Murder House』などのホラーゲームで知られるデベロッパーPuppet Comboからアドバイス受けながら開発したそうだ。


本作を手がけるDavid Szymanski氏は、レトロ風FPS『DUSK』の開発者として知られる人物だ。同作は2018年にリリースされ、Steamのユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得している人気作である。そして同作を発売して間もないうちに、Szymanski氏は『Butcher’s Creek』の開発に取りかかっていたという。

本作は、当初は20ドルで販売するボリュームたっぷりの作品を計画していたそうだ。ただ規模が大きすぎて手に負えなかったため、要素を削っては燃え尽き、しばらく放置することなどを繰り返していたとのこと。そして現在は1〜2時間程度のボリュームに落ち着き、販売価格は5〜7ドル(約700〜1000円)程度を想定。当初計画よりスケールダウンはしたものの、ゲーム内の空気感は依然として素晴らしくバトルも楽しい作品であると、同氏は手応えを語っている

『Butcher’s Creek』は、PC(Steam)向けに2024年配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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