ブラジル柔術ジム運営シム『Martial Arts Tycoon: Brazil』発表。ベテランゲーム開発者が最新技術で“スラム街の屋上の柔術ジム”描く
デベロッパーのGood Dog Studiosは7月1日、柔術ジム運営シミュレーションゲーム『Martial Arts Tycoon: Brazil』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。
『Martial Arts Tycoon: Brazil』は、ブラジル・リオデジャネイロを舞台に柔術ジムを建設・運営するシミュレーションゲームだ。プレイヤーはLucasという名の若者となり、スラム街にてジムを開設する。公開されたティザー映像によると、最初は建物の屋上を間借りしてジムとし、あり合わせの材料にてトレーニング器具を作り、生徒を呼び込むことになるようだ。
ジムにやってくる生徒にはひとりひとり個性があり、エンゲージメントと学習のバランスを取りながらクラスを作って指導。そのなかで将来有望な生徒が現れたら、長所をさらに伸ばし短所を鍛えるなど、個人メニューを作成し特訓させることもできる。そうして柔術初心者たちを戦略的に指導し、一流の選手へと育てることを目指すのだ。
本作のゲームシステムの詳細はまだ公開されていないが、プレイヤーはこうして生徒を指導しながら、ジムの経営もおこなう。そして育てた生徒を大会に出場させ、優勝するとジムの評判が高まり、より多くの生徒が集まるようになるそうだ。このなかでは、生徒のニーズに合わせてジムの設備をアップグレードしたり、新たなジムを開設したりといったこともできるとのこと。
本作の開発元Good Dog Studiosは、アメリカ・フロリダ州オーランドに拠点を置きながら、ブラジルなど世界各地にもスタッフがいるインディースタジオ。Infinity Wardにてリードアニメーターを務めたChance Glasco氏をはじめ、『Call of Duty』シリーズや『フォートナイト』などのAAAタイトルに携わった経験をもつベテラン開発者らによって設立されたという。
本作のアイデアは、Glasco氏がInfinity Ward退社後にブラジルで数年間暮らしていたことや、同氏の柔術への個人的な興味がもとになっているそうだ。ブラジルというと、日本人柔道家によって柔道が伝えられ、そこからブラジリアン柔術に発展するなど、柔道・柔術の人気が高い国として知られる。本作では、Unreal Engine 5を用いてリオデジャネイロの街がリアルに表現され、同時にそうした文化も表現されることとなる。
『Martial Arts Tycoon: Brazil』は、PC(Steam)向けに2024年配信予定だ。