『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』発売3日で売上「1000万本」突破。質・評価ともに怪物ゲーム、売上も怪物級

 

任天堂は5月17日、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の売上が発売3日で1000万本を突破したと発表した。うち国内販売本数は224万本だという。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。


『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』自体が、オープンエアーゲームとして極めて高い評価を獲得。その続編として『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は発売されたが、傑作と名高い前作をさらに上回るゲームに仕上がっている。広大なフィールドにくわえて、フィールドに置かれたオブジェクトがそれぞれ意味をもち、あるいは今作からはそのオブジェクトの組み合わせも可能。オブジェクトの動きを巻き戻すモドレコや、天井を突き抜けるトーレルーフなど、遊びの幅を広げる掛け算が組み合わさり、自由な解法を楽しめる快作へと仕上げられた。レビュー集積サイトOpenCriticでのスコアは本稿執筆時点で97で、同サイト史上もっともハイスコアなゲームになっているという。


ゲームの品質・評価面も怪物級なら、売上も怪物級。発売3日間での1000万本突破は、昨年11月に発売された『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に並ぶ数字。なお同作の売上は任天堂のゲーム機史上最速であるとされている。今回のリリースではそうした記載はないものの、記録的数字であることに疑いはないだろう。『ゼルダの伝説』シリーズといえば、圧倒的完成度をもって展開されてきたが、時期によっては売上面で(そのIP人気や他任天堂IPと比較して)苦難を味わうことも少なくなかった。しかし、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』によって、シリーズは改めて確固たる地位を得ただろう。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』Nintendo Switch版の売上は、2023年3月時点で2981万本。傑作の前作を凌駕する新作は、どこまで数字面で前作に近づけるのだろうか。