次世代大規模シューター『ARC Raiders』、協力TPSから“脱出サバイバル”にジャンル変更。PvP要素を盛り込み今夏プレイテスト実施へ

Embark Studios は5月16日、三人称視点シューター『ARC Raiders』のゲームコンセプトを“PvPvE脱出サバイバル”に変更することを発表した。

Embark Studios は5月16日、『ARC Raiders』のゲームコンセプトを“PvPvE脱出サバイバル”に変更することを発表した。同時にSteamでは、クローズドアルファテストの参加受付が開始された。同プレイテストは2023年夏実施予定だ。

『ARC Raiders』は、三人称視点のシューターだ。舞台となる惑星では、ロボット軍団ARCが宇宙から押し寄せてきている。プレイヤーはレジスタンスのレイダーズとなり、ARCと戦うのだ。プレイヤーは特色の異なるレイダーから1人を選び、他プレイヤーと協力しながらロボットに立ち向かうことになる。

Embark Studiosは2021年に、本作を協力型シューターとして発表していた。当初はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2022年のリリースが予定されていた。しかし、2022年8月に本作の延期が発表。ゲーム体験を拡張しゲームのポテンシャルを最大限まで発揮させたいとして、2023年のリリースに向けて開発がおこなわれていた。


今回の発表では、本作Steam公式ニュースにて『ARC Raiders』のより詳細な開発情報が伝えられた。これによると昨年Embark Studiosでは、同スタジオの手がけるもう一つの作品『THE FINALS』の開発に集中するため、本作『ARC Raiders』の延期が決定されたとのこと。そしてこの際、本作開発チームにはPvP要素を追加するためのさらなる開発時間が与えられたという。以来本作はPvPvE脱出サバイバルシューティングゲームとして開発されてきたそうだ。

また、ゲーム概要についても新たな説明がおこなわれた。舞台となる惑星では、地上に危険なARCたちが徘徊。人々は地下コロニー「Speranza」へ逃げ込むが、生き残るための物資は不足している。そんな状況でプレイヤーはレイダーとして入隊し、物資を調達する仕事に就く。ARCの脅威をしのぎつつ、地上に散らばる貴重な物資を持ち帰るのだ。また、地上にはほかのプレイヤーも存在。彼らと協力するか、敵対して物資を奪うかはプレイヤーに委ねられるようだ。


そして本作に向けた次の開発ステップとして、今夏にクローズドアルファテストがおこなわれる予定だ。このプレイテストは、ゲームのコアシステムやループに関するフィードバックを得るために実施されるとのこと。また、本作はまだ検証すべきことがいくつか残っているという。このため本プレイテストはNDA(秘密保持契約)のもと実施される。

本作を手がけるEmbark Studiosは、かつてDICEのCEOでもあったPatrick Söderlund氏が立ち上げたスタジオだ。Rob Runesson氏などを含め『Battlefield』シリーズに携わったスタッフを引き連れて設立。同スタジオには有数のクリエイターが集まっており、実績あるスタッフによる大規模シューターとして『ARC Raiders』には期待が寄せられていた。しかし本作は延期が重ねられ、詳細な内容が明かされていなかった。今回ようやくジャンルが変更され、クローズドアルファテストの実施の目途がたったかたちとなる。

『ARC Raiders』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/GeForce Now向けにリリース予定。Steamでは、今夏実施予定のクローズドアルファテストが参加受付中だ。

Yusuke Fujii
Yusuke Fujii

JRPGのストーリーと音楽が大好き。PvPは見る専。

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