超巨大生物よじ登りゲーム『Chasing the Unseen』開発中。『ワンダと巨像』から影響を受ける神秘的冒険

インディースタジオStrange Shift Studioが、『Chasing the Unseen』を開発中だ。本作は現実を超越したシュールな世界を旅する、シングルプレイのアドベンチャーゲームだ。

インディースタジオStrange Shift Studioが、アドベンチャーゲーム『Chasing the Unseen』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信日は未定。

本作は昨年10月に発表され、当時もそこそこ注目を集めていたが、最近になって開発者がゲームプレイ映像をRedditに投稿したところ、さらに大きな反響を得ることとなった。現時点で約4万9000件ものUpvoteが投じられている。

『Chasing the Unseen』は、現実を超越したシュールな世界を旅する、シングルプレイのアドベンチャーゲームだ。主人公の少年は、何かを探し求めて神秘的な世界を冒険。そのなかでは超巨大な生物が現れ、少年はその生物に飛び乗り、身体をよじ登って、空に浮かぶステージをさらに進んでいくことになる。

公開されたトレイラーでは、タコやヘビのような巨大生物が登場することが確認できる。特に象徴的に映し出されているタコは、細かな吸盤などを含めリアルに描写されており、8本の足をゆらゆらとなびかせながら、大空を悠々と泳いでいる。本作は、殺戮や破壊をテーマにした作品ではないと説明されており、こうした巨大生物は敵ではないようだ。



本作のゲームプレイの内容について、まだ多くは明かされていないものの、広大なステージを駆けながら、ゴールとなる地点を目指すような流れになることがうかがえる。ステージは複雑な立体構造をしており、その隙間を縫うようにして巨大生物が移動。プレイヤーは、目的地へと向かうルートのひとつとして巨大生物を利用し、その身体に飛び乗り、そしてパラシュートでステージに降下することを繰り返していくことになるようだ。

ステージ環境は、フラクタル図形およびその他の技術を組み合わせて制作。草原が広がっていたり、暗い洞窟のような場所があったりし、迷路のような風景が生成される。冒険の途中では方向感覚を失う可能性があり、困難な旅になるそうだ。

本作の開発元Strange Shift Studioは、カナダ・モントリオールに拠点を置くインディースタジオ。ビジュアルエフェクト制作に長年携わるベテラン開発者Matt氏の個人スタジオで、ゲーム作品としては『Chasing the Unseen』が初めて手がけるものになるようだ。

本作は、『ワンダと巨像』から大きな影響を受けているという。巨大生物の身体をよじ登れる要素は、まさに同作を彷彿とさせる。Matt氏は、『ワンダと巨像』をプレイし感銘を受けた当時の思い出と、ビジュアルエフェクト制作の仕事にて培った経験を組み合わせて、本作を開発しているそうだ。また開発にはUnreal Engineが使用され、本作のステージ制作についてはUnreal Engine公式ブログでも紹介された(上のツイート参照)。


『Chasing the Unseen』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。現在Steamを通じて体験版が配布されており、ストアページの「Chasing the Unseen Playtest」の項目からアクセスをリクエストし、承認されると体験版を受け取ることができる。また本作は、Steamでのウィッシュリスト登録の多い国の言語を優先してローカライズする予定とのこと。興味のある方はぜひチェックしておこう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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