石器時代スローライフゲーム『Roots of Pacha』好調スタート。集落を発展させ、村人とのんびり原始的生活
パブリッシャーのCrytioは4月26日、『Roots of Pacha』をPC(Steam)向けに発売した。発売から数日経ち、Steamでは継続して多くの同時接続プレイヤー数を集め、Steamユーザーレビューでも高評価を得ているようだ。
『Roots of Pacha』は石器時代を舞台にした、農業・生活シミュレーションゲームだ。プレイヤーはPachaという地域の村人として、集落を築いていくのが本作の目的となる。最初は狩猟採集から始め、自然を切りひらいていく。そして家を建て、農耕を起こしていくことで、文明を発展させていくのだ。
石器時代で生きるために、まずは狩猟や採取、農耕などをおこなっていこう。本作では土を耕すことで、フィールドの自由な箇所に畑を作ることができる。種を植え水をやることで、安定した食料を獲得しよう。また狩猟では食料を得るだけでなく、野生動物と仲良くなることも可能。友好関係を結んだ動物は集落で飼育したり、動物に跨ってフィールドを駆け回ったりすることもできる。
探索では、野菜や植物の種など素材を入手することができる。海や川には釣りスポットがあり、魚を獲得することも可能だ。洞窟には鉱物も存在、Pachaには資源が豊富にあるようだ。また洞窟は秘密に満ちており探索も楽しめる。好奇心を刺激するような冒険も、楽しむことができるだろう。
さらに道具や建造物を開発して、自分だけの集落を発展させることも可能。ゲームを進めてある一定の条件を達成すると、新たな発明が開放される。食品や金属の加工など、さまざまなものをクラフトしていくのだ。畑への水路や水車小屋など、便利な装置も建造可能だ。または、敷石や家具を作って景観を整えるなど、自由にコーディネートをすることもできる。
本作はマルチプレイに対応しており、最大3人のプレイヤーを招待可能だ。フレンドと釣りで競い合ったり、お祭りで楽しんだりすることができる。または協力して、共に集落を発展させていくのもいいだろう。
本作は本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、305件中90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。同時接続プレイヤー数も平均約2600人で推移するなど、好調なスタートを見せている(SteamDB)。Steamユーザーレビューを参照すると、石器時代版の『Stardew Valley』となぞらえる声も多く見られる。本作に向けての評価としては、ゲーム展開がクエストに依存している点や、ゲームプレイがややシンプルな点などは賛否が分かれている。一方で村人たちとの交流イベントが多く存在する点や、ストーリー主導で楽しめる点は本作の魅力として評価を受けているようだ。
本作を手がけるのは、兄弟で開発おこなっているSoda Denだ。同スタジオは2020年1月に本作の開発を始め、2021年2月にはKickstarterでクラウドファンディングキャンペーンを実施。目標金額の3万5000ドルを大幅に上回り、35万ドル(約4710万円)もの支援を集めた。開発段階から大きな期待を集め、本作はようやく発売されたわけだ。
Steamの本作公式ニュースによるとリリース後はまず、バグのない安定したゲーム体験ができるように注力するとのこと。そしてコンソールへの移植へ向けた開発を進めていくようだ。この移植時には、残りのコンテンツのロードマップが伝えられるという。
『Roots of Pacha』はPC(Steam)向けに発売中。なお本作のリリースを記念し、5月3日までセールが実施中。定価2800円のところ、10%オフの2520円で購入可能だ。