Steam娘育成ゲーム『火山の娘』売上15万本達成のロケットスタート成功。セールス・評価ともに絶好調、日本語実装も間もなく
パブリッシャーのGamera Gamesは4月21日、娘育成シミュレーションゲーム『火山の子』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語の字幕および音声は後日対応予定となっている。本作は本稿を執筆している4月24日現在、Steamストアページのすべてのレビューにおいて、「圧倒的に好評」のステータスを獲得し、好調なスタートを切っている。また売上については、発売から3日で15万本を達成したという。
『火山の娘』は、父親として娘を育成するシミュレーションゲームだ。育成ゲームにRPG要素を織り交ぜ、マルチエンディングを採用した作品となっている。本作の舞台は、人と魔族が対立する世界。火山の女神を信仰する火山国で暮らす主人公は、5歳の娘をもつ父親である。妻を亡くした彼は男手ひとつで娘を育てており、プレイヤーは娘の成長を導きながら、彼ら親子と火山国の行く末を見届けることになる。
本作にてプレイヤーは、娘に何を学ばせ、何をさせるかを選択し、娘のパラメータを高めていく。ゲームを進めていく中でいろいろなイベントも発生し、パラメータとプレイヤーの選択によって、娘がどんな未来を歩むかが変化。好きな職業に就くキャリアエンディングや、火山国の住民と深い関係を築くことでたどり着く恋愛エンディングなど、50種類以上のさまざまなエンディングが待っている。
本作は冒頭に述べたとおり、本稿執筆時点でSteamストアページでは2915件の総レビュー件数に対し、96%の好評を獲得して「圧倒的好評」のステータスを得ている。4月21日の発売から、同時接続プレイヤー数は日に日にピーク値を更新し、4月24日には2万9000人を超える数字を記録している(SteamDB)。なお好調な数字は売上として出ているようで、発売3日で売上は15万を突破しているとのこと。この数字についてGamera Games担当者は、「自信のある作品だったが、この数字は想定以上」と弊誌にコメントを寄せてくれた。
どういった部分が好評なのだろうか。プレイヤーの多くは、シナリオ部分について言及している。父と娘の心情の描写や、個性的で魅力的なキャラクターとの会話といった部分が好感触であるようだ。さらに、テンポの良さや丁寧なUIの作りもあって、ストレスが少ないとの声もある。また、少女を育成するという要素をもつゲーム『プリンセスメーカー』や『Long Live The Queen』を挙げつつ、『火山の娘』を評価するレビューも見受けられており、それらのタイトルを好むプレイヤーに対して本作を勧めるプレイヤーも散見される。
不具合や翻訳ミスも指摘されているものの、本作の公式Discordサーバーなどで報告を受け付けている。不具合に関しては報告を受けてか、リリースからすでに何度か修正パッチが配信されており、対応も早い印象だ。
一方で、現時点では本作は日本語非対応。英語か中国語に馴染みがなければプレイは厳しいだろう。なお、日本語の実装に関してはもともと対応が発表されていたものの、発売前に延期が決定している。公式発表によると、翻訳のさらなる校正と改善が必要になったことが延期の理由であり、品質を最優先にするために延期を決断したそうだ。
弊誌でGamera Gamesへ問い合わせたところ、予定どおり5月から6月を目処に実装を予定しているとのこと。発表の中で「当社は日本語版のクオリティを非常に重視し、力を入れております」と述べており、高品質な日本語字幕で作品が楽しめるようになりそうだ。ちなみに、クラウドファンディングでの目標金額達成によって決定した、声優の中原麻衣さんによる娘役の日本語ボイスは、現時点で実装済みとなっている。
『火山の娘』は、PC(Steam)向けに発売中。日本語字幕は5月もしくは6月に実装予定である。