時間操作ターン制FPS『レムニスゲート』7月11日サービス終了へ。戦闘は好評ながら、プレイヤー人口の低迷止まらず約1年半で幕
パブリッシャーのFrontier FoundryとデベロッパーのRatloop Games Canadaは3月10日、『Lemnis Gate(レムニスゲート)』のオンラインサービスを7月11日に終了することを発表した。
『レムニスゲート』は、 “タイムワープ系ターン制ストラテジーFPS”というジャンルを掲げるマルチプレイ対戦ゲームだ。対応プラットフォームはPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)。はるか宇宙の彼方で、プレイヤーはタイムループの中での戦闘に挑む。制限時間のあるターンごとに行動し、勝利を目指すのだ。
プレイヤーには1ターンごとに25秒の時間が与えられる。敵を撃破するか、キャラクターを移動させるか、ターンをどのように使うかはプレイヤー次第だ。自分のターンが終了すると、相手プレイヤーも同様に行動し、次のラウンドへと移行する。5ラウンドの戦闘で勝利するために、ターンごとの状況を把握しながら、戦略的に行動を決定するのだ。
また戦闘中は、操作可能な自分のコピーがターンごとに1人追加される。はじめは1vs1だった戦場に、最終的には双方のコピーを含めた10人のキャラクターが参加するかたちだ。対戦ルールには、アイテムを集めるXM回収、ゾーンを奪い合うドミネーション、敵レジスタを破壊するシーク&デストロイなどがある。1vs1または2vs2が選択できるほか、オフライン対戦にも対応している。
本作はベータテストを経て、2021年9月に正式リリース。独特な戦闘システムが受け入れられ、Steamユーザーレビューで86%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得するなど、一定の評価を受けていた。しかしリリース直後にSteam最多同時接続者数807人を記録してしばらくして以降は、毎日の最大同時接続者数が100人に満たない状況が続いている(SteamDB)。直近のSteamレビューでも、オンラインプレイヤーの少なさによるマッチングへの不満が書き込まれるなど、プレイヤー人口の低迷が続いていた。
『レムニスゲート』の今後のスケジュールは以下のとおりだ。まず4月11日より、すべてのプラットフォームでの販売が終了する。それまでに購入したプレイヤーは、7月11日までオンラインプレイが可能だ。サーバーが停止する7月11日以降、PC版は一切ゲームをプレイできなくなる。コンソール版は、ローカル対戦やトレーニングなど、一部のモードのみ引き続きプレイ可能とのこと。
正式リリースから2年を待たずしてサービスを終了する『レムニスゲート』。今回の発表で開発チームは、「ともにゲームに命を吹き込んだことを誇りに思っている」と述べ、プレイヤーに向けての感謝の言葉で締めくくっている。