『League of Legends』新チャンピオン「ミリオ」スキル詳細発表。味方の射程距離増加や“すべての行動妨害を除去”できる強力なエンチャンター
Riot Gamesは3月7日、『League of Legends』の新チャンピオン「ミリオ」のスキル詳細を発表した。味方の射程増加や、味方の行動妨害効果除去など、今までにない新しいスキル達が公開された。
ミリオは3月5日に発表されたサポートの新チャンピオン。かわいらしい炎の友(フェミーゴ)が入った巨大なバックパックを背負い旅する心優しい少年だ。スキル構成は王道的なエンチャンターらしく、攻撃スキルは控えめに、味方にバフを付与するスキルが多くなっている。公開されたスキルの詳細を見ていこう。
固有スキル「ファイアーアップ!」
ミリオのスキルに触れた味方は、次のスキルまたは通常攻撃で追加のバーストダメージを与え、対象を炎上させる。
ナミの「さざなみの後押し(固有スキル)」と「潮使いの祝福(E)」を混ぜて炎にしたような印象のスキル。炎上ダメージとなっており、クールダウンやダメージ量によってはかなり強力な固有スキルとなるだろう。
Q「ウルトラメガファイヤーキック」
敵1体をノックバックさせるボールをキックする。ボールは敵に命中すると、対象の背後に跳ね上がってから落下し、着地時に範囲内の敵にダメージとスロウ効果を与える。
ミリオの少年らしさがあふれるスキル名となっている。ミリオ唯一の攻撃スキルであり、キルを狙うというよりは味方を守るために使うようなスキルの印象を受ける。レーン戦においてはこのスキルを主軸として戦うことになりそうだ。
W「癒しの焚き火」
範囲内の味方の体力を回復し、その射程距離を延長するゾーンを作り出す。このゾーンは発動地点から一番近い味方を追従する。
ミリオの特徴ともいえるスキル。現在『LoL』には162体ものチャンピオンがいるが、味方の射程距離を延長するスキルは初の実装となる。数値次第ではあるが、パッと思いつくだけでもケイトリンやコグ=マウなどの長射程チャンピオンと組み合わせることで、射程を活かした立ち回りをさらに強化にすることができそうだ。ちなみに開発当初、このスキルは射程増加と攻撃速度上昇を付与するものになっていたとのこと。しかし、それではミリオの優しい性格やストーリーに対して少し攻撃的すぎると考えられ、攻撃速度上昇ではなく回復効果を付与することにしたとのことだ。
E「抱擁のぬくもり」
味方1体にシールドを付与し、移動速度を一時的に上昇させる。
エンチャンターらしい単純なスキル。カルマの「激励(E)」と似たようなスキルだが、本スキルは2つまでチャージが可能だ。
R「生命の息吹」
穏やかな炎の波動を放ち、範囲内の味方の体力を回復して、行動妨害効果を除去する。
範囲内の味方の体力を回復し“全ての行動妨害効果を除去する”スキル。詠唱時間はなく、発動と同時に効果が発動するようだ。文字通り“全ての行動妨害効果を除去する”のであれば、スタンやスネアはもちろん、マルザハールやスカーナーのRによるサプレッションも解除出来るため、非常に強力なスキルといえるだろう。強力なCC構成に対するモルガナ以外の新たな回答となるかもしれない。本スキルはクールダウンが長く設定されているとのことであり、また自身がサイレンスやスタンを付与されている場合は使用できないようだ。
開発者たちはミリオのチャンピオン開発エピソードにおいて「ほかのエンチャンターたちと比べた時に”浮いてしまわない”チャンピオンにしつつ、エンチャンターロールに新要素をもたらし、さらに愛好するプレイヤーに新しくて面白いゲーム体験を届けることを目指しました」と語っている。「癒しの焚き火(W)」や「生命の息吹(R)」といった新要素を追加する一方で、それらスキルにブリンク効果などはなく、ほかスキルもやや控えめなのはそういった考えがあってのことなのだろう。
また、チャンピオン開発エピソードではミリオ開発の裏話についても語られており、「男性のエンチャンターを実装したかった」「悪ガキ系の弟っぽいウザさをある程度感じられるようにしたかった」「長い時間をかけ、ミリオとそれ以外の火炎系チャンピオンの“炎表現”を差別化していった」ことなどが語られている。
シールド付与や回復、与ダメージ上昇といったエンチャンターとしての基本は押さえつつ、射程距離増加や行動妨害除去など、新しい要素も多いミリオ。彼が主戦場とするボットレーンは現在、遠隔攻撃サポートの増加しすぎや、それに伴う近接攻撃サポートの強化により、大荒れといった様相を見せている。フェミーゴと新要素を背負って登場した心優しき少年はどのような活躍を見せるのだろうか。
『League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料にて配信中。現在はシーズン2023が開催中だ。