サイバーパンクな未来都市で繰り広げられる殺戮アクション『RUINER』がアナウンス。楽曲提供者には平沢進氏の名も
Devolver Digitalは4月21日、望めばどんな夢も叶えられる欲望の街「Rengkok」を舞台に繰り広げられるバイオレンスアクションゲーム『RUINER』を発表した。開発を手がけるのは、ポーランドのワルシャワを拠点とするスタジオReikon Games。公開されたトレイラーからは、薄光りするネオンと荒廃したRengkokの街並み、そして2091年という時代設定からもサイバーパンクな雰囲気がうかがえる。美しいビルが並び影さえ見せない「HEAVEN」、光が射すことのない裏の世界「HELL」の狭間でプレイヤーはもがくこととなる。
HEAVENを居城とする企業は市民をバーチャル世界であるHELLに住まわせ、完全なる管理のもと、働く必要もお金を稼ぐ必要もない環境を築きあげ人々を堕落させている。しかしそんなHELLに唯一疑問を抱き社会病質者となりつつある主人公は、誘拐された兄弟を取り戻し、真実を明らかにするために、ハッカーの友人の強力のもと、腐敗した体制を破壊するためにHEAVENへと向かう。この独特なサイバーパンク世界には何かモチーフがあるというわけではなく、“我々が生きている世界”が映しだされているのだという。
『RUINER』を彩るサイバーパンクな雰囲気の構築にはかなりのこだわりが込められているようで、ルーマニアを中心に活躍を見せているDJ Alin氏や、アニメから映画まで幅広い活躍を見せ常に先進的な音楽を追求する巨匠平沢進氏を起用している。
本作のアクションは『Shadow Warrior』や『Hotline Miami』シリーズなどバイオレンスなアクションを多数リリースしてきたDevolver Digitalらしい爽快でスピード感のあるものとなっている。特に絶妙なバランス、独特のスピード感、華麗なフィニッシュで次々と暴力を繰り出していくアクションゲームを目指して開発されているのだという。アクションの基本となるのは軽快なダッシュ。このダッシュは一定方向に素早くスライドする緊急回避のようなもので、近接戦闘ではこのダッシュを使って立ち回ることとなる。また、防御面ではエナジーシールドという全方向を覆うバリアーを作り出すことができる。ダッシュと併用することも可能であり、スピードを損ねずに敵からの攻撃を防御できる。敵キャラクターはギャング、保安警備員、サイボーグミノタウロスと幅広く登場する。さまざまな武器も用意されているようで、銃や刀を使い分け、ありとあらゆる手段を用いて敵を血で染めあげる快感に浸れそうだ。
Reikon Gamesは経験豊かなゲームクリエイターであるJakub Styliński,氏、Maciej Mach氏、Magdalena Tomkowicz氏、Marek Roefler氏、Benedykt Szneider氏らを中心に2014年12月に設立されたゲームスタジオだ。スタジオメンバーは『Witcher』シリーズや『Dead Island』、『Dying Light』などにかかわってきたベテラン揃いであり、『This War of Mine』『Hard Reset』『Cyberpunk 2077』などに携わっているスタッフとも協働しながらゲーム開発が進められているようだ。『RUINER』のアイディアは2014年5月にはすでに生まれており、同年9月には具体的なコンセプトが出来上がり、2015年1月にはUnreal Engine 4を導入し本格的に開発が始まっていた。
本作はアメリカのボストンで現地時間22日から開催されるPAX EastのDevolver Digitalブースでプレイデモが展示される。リリース時期は2016年を予定しており、対応プラットフォームはPC/Mac/Linuxとなっている。また、日本語にも対応するようだ。