オープンワールドサバイバルMMO『The Day Before』11月10日に発売延期。“商標トラブル”発生のため

デベロッパーのFNTASTICは1月25日、オープンワールドサバイバルMMO『The Day Before』について、11月10日へと発売延期すると発表した。これまで3月1日発売予定とされていたが、本作の米国での商標について問題が発生したことが理由とのこと。

『The Day Before』は、パンデミック後のアメリカを舞台とするオープンワールドサバイバルMMOだ。高層ビルが建ち並ぶ都会から自然広がる田舎まで、さまざまな環境を擁する広大なマップが用意され、そのなかではゾンビが徘徊。プレイヤーは仲間とともに探索し、食料や武器などの物資を獲得しながら、またゾンビや敵対するほかのプレイヤーと戦いながらサバイバルをおこなうこととなる。さらにプレイヤーらは、特定の場所にコロニーを作ることが可能。コミュニティ内で交流したり、戦利品を売買したりできるという。

先述したように本作は3月1日発売予定とされ、先日には最新トレイラーが公開されたばかりだった。ただ、本日1月25日に本作のSteamストアページが突如削除。当初開発元はバグであると説明していたが、実際にはある人物からの要求を受けてValveがおこなった措置だったという。その人物は、「The Day Before」の米国での商標を所有しているとのこと。

FNTASTICによると、本作が発表された2021年1月時点では「The Day Before」の商標は取得可能な状態にあったが、今年1月19日になって他者が先行して取得していることに気づいたという。実際、米国特許商標庁の公式サイトではLEE, Sun Jaeなる韓国在住の人物が同商標を取得していることが確認できる。2021年5月に出願され、2022年11月に登録されたようだ。FNTASTICは、この手続きが公報されていたことに気づかなかったとのこと。

同スタジオは、まずはこの商標問題を解決させる必要があるとして、本作の発売日を11月10日に延期すると発表。また、今月中に予定していたゲームプレイ映像の公開についても延期するとのこと。本作においては、これまでにいくつかの映像が公開されてきたものの、本格的なゲームプレイを捉えたものは少なく、ファンからは懸念する意見も聞かれた（関連記事）。そうした不安を払拭すべくゲームプレイ映像を準備していた矢先に、まさかの商標トラブルが発覚した格好だ。そのゲームプレイ映像について同スタジオは、弁護士と相談したうえで、なるべく早く公開したいとしている。

『The Day Before』は、PC（Steam）向けに11月10日に配信予定。