『ファイアーエムブレム エンゲージ』にて言語設定で「関西弁」が選択できるという謎の噂が一部で広がる。そんなことはあらへん
『ファイアーエムブレム エンゲージ』(以下、エンゲージ)に関する謎の噂が広がっているようだ。それは「言語設定から関西弁が選択できる」というもの。結論としてはそんな事実はないのだが、それほどインパクトの強い関西弁が作中に登場し、話題になっているのは確かなようだ。
『エンゲージ』は、Nintendo Switch向けのシミュレーションRPGだ。開発を手がけるのは、インテリジェントシステムズ。竜と人が生きる地エレオスを舞台に、竜神のリュールとして戦いに身を投じていく。本作では紋章士として『ファイアーエムブレム』過去作のキャラがゲスト出演するエンゲージシステムを導入。戦闘で共に戦うことができる。そのほか、3すくみシステムを復活させつつ、ブレイクシステムやチェーンガードといった新たな仕組みを導入。過去作を踏襲しつつも、新たな挑戦がなされている。
そんな同作の言語設定に「関西弁」が存在するとの謎の噂がSNS上にほんのり広がっている。きっかけとなったのは、とあるユーザーの投稿だ。このユーザーは“言語設定「関西」にしたら全ボイス関西弁になった”とコメント。あわせて、コテコテの関西弁を喋るNPCたちの会話が映った動画もあげられている。
結論からいうと、“言語設定「関西」”はこのユーザーの冗談だろう。『エンゲージ』では、細かい言語設定が可能。英語も北米英語や欧州英語が選べ、スペイン語も北米スペイン語と欧州スペイン語が選択可能。これだけ充実していれば、なんとなく関西弁が選べそうな気がしないでもない。しかしながら、実際には選べる日本語は“普通の日本語”のみ。また音声として選べるのは英語と日本語のみである。「関西」といった言語項目は存在しない。
結果的に「関西弁が選べる」のは嘘だったわけだが、本作の関西弁は強烈ではある。本作には本編とは別に外伝章が存在。外伝の「大器晩成」で、フィレネのとある村に向かうことになる。その村の住民がなぜか関西弁を話すのだ。特定のキャラだけではなく、村単位で住民らに関西弁が使われているのである。なお村が襲われ、リュールたちが助けることで「とあるキャラ」が仲間になる内容となっている。
あくまでちょっとした外伝の章であるが、標準語が普通のファンタジー世界で、コテコテの関西弁が登場したことで、強烈に記憶に残っているユーザーも多いだろう。その関西弁はというと、なかなか本格的。イントネーションについてはやや不自然さがあるものの、基本的にぼちぼち濃いめの関西弁に仕上がっている、と関西在住の筆者は個人的ながら感じる。任天堂・インテリジェントシステムズともに京都に拠点を構える企業ということで、“現地の監修”が入っているのかもしれない。だが特に京都弁まじりといったわけではなさそうである。
『ファイアーエムブレム エンゲージ』は、Nintendo Switch向けに発売中。なお、言語設定に関西弁は存在しないが、前述したようにこの村から関西弁のキャラが加入するため、部分的に関西弁成分は摂取可能である。
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