『ポケモンSV』をプレイする“魚”、「意思をもつかのような奇行」で話題。飼い主のSwitchで勝手にクレカ決済に優雅にゲーム漁り

魚が『ポケットモンスター』シリーズをプレイする、ということで注目を集めるYouTuberチャンネル。同チャンネルで魚が勝手に課金してしまうという珍事が発生したようだ。

魚が『ポケットモンスター』シリーズをプレイする、ということで注目を集めるYouTuberむてきまるちゃんねる。そんな同チャンネルにおいて先日、魚が勝手に課金してしまうという珍事が発生し、注目を集めている。

むてきまるちゃんねるとは、ペットの熱帯魚が会社員の飼い主に代わって『ポケットモンスター』シリーズをプレイする様子を配信するYouTubeチャンネル。ゲームボーイプレーヤーやNintendo Switch(以下、Switch)、USBカメラ、飼い主製作のプログラムと基板により、水中の魚の動きをゲーム内に反映。水槽の背景には十字キーやA、Bといった入力ボタンを表す紙が貼られており、魚がその場所を通過することでゲーム内のキャラクターも行動する仕組みとなっている。

そんな「おさかな実況」を配信するむてきまるチャンネルにて、1月15日の『ポケットモンスター バイオレット』の配信中に珍事が起きた。ペットの魚が飼い主のクレジットカードを使ってニンテンドーeショップ(以下、eショップ)でショッピングをしてしまったのだ。

きっかけとなったのは、本体エラーのようだ。魚がカラフシティジムにてジムリーダーを撃破したのち、カラフシティとロースト砂漠をウロウロしていると、エラーによってゲームが強制終了してしまう。Switchのホーム画面に戻った途端、何を思ったのか、魚はマイページ→ユーザーのニックネーム変更画面へと流れるように操作。まず魚が最初におこなったイタズラは、Switchのユーザーニックネームを「むてきまる」から、「ろわわわ¥」に変更することだった。その後、「フレンドになれるかも?」機能を使ってフレンドを探してみたり、プロフィール画面から飼い主がプライベートで遊んでいたゲームを公開してみたりと、魚のやりたい放題はとどまる所を知らなかった。

しかし、魚の大暴れはここからだった。突如ニンテンドーeショップを起動し、残高の追加→資金決済法に基づく表示を選択。ひととおり規約を確認した後、満足したかのようにeショップを終了する魚。嵐は過ぎ去ったかと思いきや、そのままもう一度eショップを起動し、YouTubeでの生配信中にも関わらず今度は飼い主のクレジットカード情報を開示し始めたのである。その後もPayPalアカウントの設定画面から外出先の飼い主へメールを送信し、しまいには飼い主のクレカから500円課金するという意思があるかのような行動をやってのけた。

飼い主のクレジットカードで500円課金してからも、魚はなんとも「人間らしい」行動を見せた。のちにはeショップの『マインクラフト』のストアページを開いて紹介画像を眺めてみたり、関連商品から『マインクラフト ダンジョンズ』のページを開いてみたりと、買うゲームを悩むような素振りを見せ、ショッピングを満喫しているようだった。

その後もNintendo Switch Onlineのページにアクセスし、ログインボーナスのポイントでアイコンパーツを交換。さらに『N64 Nintendo Switch Online』をしっかり規約を読んでからダウンロード。そうしてショッピングに満足したのか、はたまた暴れ疲れたのか、魚はNintendo Switchをホーム画面に戻し、しっかりと本体をスリープ状態にして終了した。

なおむてきまるちゃんねるの「ペットのお魚がポケモンクリア」は、現在進行中の企画を最後に終了することが昨年12月8日に同チャンネルの動画にて伝えられている。終了に至った経緯は飼い主の生活様式の変化が大きな要因だそうだ。現在飼育中の熱帯魚たちは、実家で面倒を見てもらう予定とのこと。また、魚がポケモンプレイの企画は終了するものの、今後のチャンネル運営は継続し、動画の投稿を続ける予定とのことだ。

魚たちの大暴れにより、『ポケットモンスター』シリーズの未発見バグを新たに見つけたり、2万時間もかけて計6作品での殿堂入りを果たしたり、今回の“課金事件”も含めて数々の話題をもたらしてきたむてきまるちゃんねる。おそらく魚の最後の挑戦となる『ポケットモンスター バイオレット』の配信も、温かく見守っていきたい。



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Yusuke Oizumi
Yusuke Oizumi

どんなジャンルも遊びますが、アーケードゲームとローグライクが特に好き。中毒性の高い作品を与えると喜びます。

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