デッキ構築型戦略ゲーム『Duelyst』オープンソース化。誰でも自由に改造・拡張可能で商用利用可
デベロッパーのCounterplay Gamesは1月11日、デッキ構築型ターン制戦略ゲーム『Duelyst』をオープンソース化すると発表した。本作は2016年にPC向けに基本プレイ無料にてリリースされ、2020年にサービス終了している。
『Duelyst』は、ターン制戦略ゲームにトレーディングカードゲームの要素を組み合わせた作品だ。6つの勢力に分かれた500以上のユニットを含む800種類以上のカードが用意され、プレイヤーは保有するカードにてデッキを構築。5×9マスのフィールドで、ユニットやスペルのカードを駆使して、相手の大将を討ち取るべく戦う。オンラインPvPを基本とし、ランクマッチやトーナメントなど複数のゲームモードが用意されている。
本作はKickstarterキャンペーンでの成功を受けて開発され、バンダイナムコが販売元となり2016年8月に基本プレイ無料にて配信。Steamのユーザーレビューで82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど好評を得たが、2020年2月にサーバーが停止されサービス終了した。ちなみに開発元Counterplay Gamesは、その後アクションRPG『Godfall』を開発しリリースしている。
そんな『Duelyst』が、突如オープンソース化されることとなった。Counterplay GamesのリードプロデューサーDick Durden氏は、本作のサービスは終了させたものの、いつか本作をコミュニティに譲り渡したいと考えていたと語る。それが今回実現したとのことで、さっそくGitHubを通じて、本作のソースコードやアートワークのアセットがすべて無償で配布開始された。
配布開始されたソースコードなどは、本作がサービス終了した当時のバージョン(v1.96.17)にあたり、ゲーム内言語は英語とドイツ語に対応。パブリックドメイン(CC0 1.0)とされ、誰もがロイヤリティフリーにて利用可能とのこと。Durden氏は、本作を改造・拡張したり、独自のカードやゲームモードを追加したりし、自らの作品としてサービスを提供するのも自由だとしている。
『Duelyst』のソースコードおよびアセットは、GitHubにて配布中だ。クライアントはWindows/Mac/Linux向けのものが配布されているほか、Webブラウザを通じたiOS/Android向けの基本的なサポートも提供されている。
なお、本作には続編『Duelyst II』が存在し、昨年12月17日からパブリックベータテストが実施中だ。こちらはCounterplay Gamesからライセンスを受けたDream Sloth Gamesが開発を担当。パブリックベータテストは、PC(Steam)および公式サイトにて誰でも無料で参加可能となっている。