ホームレスが都会のジャングルを行くサバイバルRPG『Hobo: Tough Life』第1弾映像が公開。火で暖を取ろう、ゴミ箱から酒を漁ろう

チェコ共和国のインディーデベロッパー「Moravis Tales」は、『Hobo: Tough Life』の第1弾トレイラーを公開した。本作はゲーム開発者カンファレンス「GDC 2016」に先駆け発表されたサバイバルRPG。サバイバルゲームと言えばゾンビアポカリプスワールドが主流の昨今、本作の舞台は人間がほかの人間に興味を示さない冷たい「現代社会」、主人公は家も金も持たない「ホームレス」である。

チェコ共和国のインディーデベロッパー「Moravis Tales」は、『Hobo: Tough Life』の第1弾トレイラーを公開した。本作はゲーム開発者カンファレンス「GDC 2016」に先駆け発表されたサバイバルRPG。サバイバルゲームと言えばゾンビアポカリプスワールドが主流の昨今、本作の舞台は人間がほかの人間に興味を示さない冷たい「現代社会」、主人公は家も金も持たない「ホームレス」である。なおタイトルにもある「ホーボー(Hobo)」とは、19世紀から20世紀にかけて宿なしで旅を続けた自由人たちのことだ。

先日公開されたスクリーンショットからも予想していたが、『Hobo: Tough Life』のグラフィックは2世代ぐらい前に発売されていたPCゲームみたいなクオリティだ。ただ町の作り込みや都会の冷たく寂しげな雰囲気はよく描かれており、なんだがこのみずぼらしいビジュアルがマッチしているようにも思える。

「ホームレス」となったプレイヤーは、ゲームの舞台となる「町」のなかを探索し、さまざまなクエスト(ストーリー)をクリアしてゆくことになる。明日を生き延びるため、食料や水や酒をゴミ箱から漁り、時には物乞いやスリにも手を染めなければならない。気温が急激に低下する冬の夜を乗り越えるため、拾った衣類を着こみ、資材などを燃やして暖を取る必要もある。

トレイラーを見ると、町なかを歩く住民のシミュレーションや天候変化、インベントリや寒暖のシステムが確認できる。NPCとの会話や警官に追いかけられるシーンもあり、すでにゲームの骨格はできあがりつつあるようだ。本作ではこういったホームレスのサバイバル生活を下敷きに、人の冷たさを痛感する話、あるいは人の温かさを知るちょっぴりロマンチックな物語が描かれる。

『Hobo: Tough Life』は2017会計年度Q1にリリース予定。先週にはSteamでのゲームの配信を目指すSteam Greenlightに登録され、すでに300コメント以上が投稿されるなど注目を集めているようだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

Articles: 1728