ドワーフ生活シム『Dwarf Fortress』Steam版が配信開始され「圧倒的に好評」スタート。カルト的人気作の新バージョン
パブリッシャーのKitfox Gamesは12月6日、Bay 12 Gamesが手がけたドワーフ生活シミュレーションゲーム『Dwarf Fortress』のPC(Steam/itch.io)版を配信した。Steam版の価格は3400円。本作は、カルト的人気をもつ同名作品のいわゆるリメイク版で、さっそく大きな人気を獲得しているようだ。
『Dwarf Fortress』は、Bay 12 Gamesが手がけフリーウェアとして2006年から提供されているドワーフ生活シミュレーションゲーム。そして今回リリースされたSteam/itch.io版は、ゲームプレイのコア要素はそのままに、ビジュアルなどが刷新されたバージョンである。オリジナル版ではアスキーアートで表現されたビジュアルが採用されていたが、ドット絵ビジュアルに全面的に変更。また新規のサウンドやUI、チュートリアルなども導入されている。
本作にてプレイヤーは、プレイするたびにランダム生成される広大な世界でドワーフたちの文明を築く。水や食料を確保してサバイバルをおこないながら、資源を集め拠点となる砦を建設。また狩りや農業、ほかの文明との交易、経済の構築、楽器やダンスの練習など、幅広い要素が用意されている。さらに数百種類の動物やモンスター、200種類以上の鉱物などが配置され、風や嵐、湿度などを表現する動的な気象シミュレーションも導入。厳しい環境でのサバイバルにおいては、ちょっとしたミスや事故によってドワーフたちが全滅してしまうことも珍しくなく、リプレイ性の高いゲームプレイも特徴のひとつとなっている。
本作の配信開始からおよそ1日が経過した現時点で、Steamでは約4000件のユーザーレビューが投稿されており、その97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスとなっている。もともと高い評価を得ていたオリジナル版のファンに多くプレイされているようで、レビューでは操作性やUIの改善などが高く評価。刷新されたビジュアルについては、オリジナル版のアスキーアートスタイルが気に入っていたという人もなかにはいるが、こちらもおおむね好評となっている。
また、Steam版のローンチ初日の同時接続プレイヤー数を見てみると、ピーク時には約2万2000人にまで到達(SteamDB)。これはSteam全体でもトップ50に入る数字だ。その後も、1万人を大きく超える人数で推移しており、かなり賑わっているといえるだろう。
『Dwarf Fortress』は、PC(Steam/itch.io)向けに配信中。今後は、AdventureおよびArenaモードなどの追加が計画されている。なお、フリーウェアのオリジナル版の提供および開発も継続される。