忘れ去られた”時”を集める「ドリフター」の活躍描く、2DアクションRPG『Hyper Light Drifter』の発売が4月1日に決定

インディーデベロッパーのHeart Machineは、アクションアドベンチャーRPG『Hyper Light Drifter』のPC版を3月31日にリリースすると発表した。販売は「Steam」「GOG.com」および公式サイトで実施され、国内での発売は4月1日となる見込み。

インディーデベロッパーのHeart Machineは、アクションアドベンチャーRPG『Hyper Light Drifter』のPC版を3月31日にリリースすると発表した。販売は「Steam」「GOG.com」および公式サイトで実施され、国内での発売は4月1日となる見込み。当初は2014年にリリース予定とされていた期待作が、2年の時を経てようやくプレイヤーたちの手元に届くこととなる。

タイトル名にもある「ドリフター(Drifter、放浪者)」とは、忘れ去られた知識や失われた技術、消え去った歴史を収集するコレクターのこと。『Hyper Light Drifter』では、不治の病にかかったドリフターが主人公となり、「忘れ去られた時の島」で治療法を探しだすことになる。

開発者は職人気質の人物で、特にビジュアルとアニメーションに関しては並々ならぬ愛着を発表当時より寄せていた。「宮崎駿監督の映画より美しいアニメーションとデザインが世界に命を吹き込むことを学んでいる」とはHeart Machineの弁。各キャラクターには”村人A”的な者は存在せず、それぞれに背景があり、精巧なアニメーションでそれが表現されている。当初の発売予定から2年もの歳月がかけられた同作だが、発表当時と新たに公開されたトレイラーを比較すると、このこだわりの部分にさらに磨きがかかっているのがわかるだろう。

2013年発表当時のトレイラー。当時はKickstarterを通じ、2万4150人から64万5158ドルを集めることに成功した

新たに公開されたトレイラー

見下ろし視点のゲームプレイは、『Diablo』に『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』を混ぜたようなスタイル。プレイヤーはメイン武器となる剣「Hard Light」のほか、様々な銃火器やサブウェポン、そしてダッシュアビリティを駆使して高速戦闘を繰りひろげる。戦闘メカニックは取っつきやすいものの、習熟することは難しいようなバランスが敷かれている。

『Hyper Light Drifter』の価格は19.99ドル、各サイトでは現在予約セールとして17.99ドルにて販売されている。2013年の発表からかなりの時間が経過してしまったタイトルだが、その待ちぼうけを忘れ去らせてくれるような内容であることを期待したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

Articles: 1728