PS VR2のソニーストア先行予約は指定期間に「20時間以上のゲームプレイ」があるアカウントでのみ応募可。高額転売対策か
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは11月21日、PlayStation 5向け次世代バーチャルリアリティシステム「PlayStation VR2」(以下、PS VR2)の、ソニーストアでの先行予約の応募受付を開始した。対応タイトルである『Horizon Call of the Mountain』の同梱版を対象とし、価格は7万9980円(税込)。なお、予約応募には一定の条件が設けられており、高額転売対策と思われる。
本日開始された先行予約応募受付は「PlayStation VR2 “Horizon Call of the Mountain” 同梱版」が対象となり、PS VR2のシステム一式に『Horizon Call of the Mountain』のダウンロード版が同梱。PS VR2単体については対象外である。予約応募受付期間は、本日11月21日から11月27日午後11時59分まで。ただし、予約応募・購入の対象者は以下の条件をすべて満たしている必要があるとのこと。
・日本のソニーアカウントをお持ちの方
・ご応募するソニーアカウントでサインインしたPS5またはPS4で2021年11月1日から2022年10月31日までの期間に20時間以上のゲームプレイがあること
・ご応募するソニーアカウントがMy Sony IDとサインインID共通化されていること
・注意事項に同意いただける方
特に2番目の要件は注目だろう。2021年11月1日から2022年10月31日までの期間、つまり直近の1年間にPS5/PS4にて「20時間以上ゲームをプレイしていた」アカウントを通じてでないと応募できない。PS5本体と同様に、PS VR2もまた業者による高額転売が横行するのではとみられており、その対策として打ち出されたのだろう。品薄が続くPS5本体などの販売においては、一定の購入歴のある会員のみを抽選応募対象にする小売店が存在し、これに似た対応とも受け取れる。
なお要件のひとつに挙げられた注意事項では、ひとつのソニーアカウントで予約応募できるPS VR2の台数は1台のみと規定。「転売目的でのご予約応募・ご購入はご遠慮ください」とされている。また、転売目的であることが明らかになった場合や、注文後の配送先変更や配送業者への転送、配送センターでの受け取り依頼があった場合などには、予約応募・購入を無効にすると明記されている。
PS VR2は、PS5本体にて利用できるバーチャルリアリティシステム。片目当たり2000×2040のパネル解像度をもち、リフレッシュレートは90/120Hzに対応。視野角は約110度となる。ヘッドセットに搭載したカメラによってコントローラーのトラッキングをおこなうインサイド・アウト・トラッキング方式となり、前世代のPS VRとは異なりケーブル1本でセットアップ可能だという。また視線トラッキングや、ヘッドセット内蔵モーターによるフィードバック、Tempest 3Dオーディオ技術などもサポートする。
専用コントローラーであるPS VR2 Senseコントローラーはオーブ型デザインが採用され、DualSenseと同じくハプティックフィードバックとアダプティブトリガーを搭載。また、触れるだけで指を認識するフィンガータッチ機能も備えている。
そして今回の先行予約の対象となった同梱タイトル『Horizon Call of the Mountain』は、アクションアドベンチャーゲーム『Horizon』シリーズの最新作。プレイヤーは、贖罪を求めるカージャ族の元戦士レイアスの視点にて、機械獣と戦ったり、アーロイをはじめとするおなじみの顔ぶれと出会ったりと、オリジナルの物語を体験できるという。
PS VR2は、2023年2月22日発売予定。希望小売価格は7万4980円(税込)だ。そしてソニーストア(オンラインストア)での「PlayStation VR2 “Horizon Call of the Mountain” 同梱版」の先行予約応募は、本日11月21日から11月27日午後11時59分まで受付中。この同梱版の価格は7万9980円(税込)。
ソニーストアでの先行予約について、条件を満たした応募数が予定販売台数を超えた場合は抽選となり、当選結果は2023年1月10日から1月末までにかけて段階的に連絡されるとのこと。予約応募および当選後の購入手続きなどの詳細については公式サイトを確認してほしい。