突如ラストダンジョンから始まる物語、禍々しい世界で最後の戦いに挑む探索型2Dアクション『Dark Lord: The Duel』がKickstarterキャンペーンを開始
イタリアに拠点を構えるSad Jester Gamesは、Kickstarterにて『Dark Lord: The Duel』の開発資金を募るクラウドファンディングを開始した。同作は以前にも弊誌にて紹介したが、いよいよ開発が本格化してきたようで、ゲーム内容が徐々に判明している。
『Dark Lord: The Duel』は、いわゆる海外でプラットフォーマーと呼ばれるタイプの横スクロールアクションゲームだ。「ラストダンジョンから始まる」といったテーマや、そのなんとも形容しがたい禍々しい世界観から、海外では一部メディアに取り上げられるなどひそかに注目を集めてきた。物語は本作の最大の敵である「Dark Lord」が住まう神殿で展開される。主人公の「August」は、神殿に張り巡らされた危険な罠を回避し、各所に存在するおぞましい敵を退けながら、Dark Lordを倒さなければならない。
以前よりもダークな雰囲気に磨きがかかっている。
伝説の赤き騎士の再来ともされる主人公のAugustは、石の棘を具現化する能力を持つメイジ。なんらかの理由からDark Lordを倒すという使命を抱くようになり、闘いに身を投じてきた。Augustの目は、時折「ドラゴンアイ」と呼ばれるおぞましい形に変化するらしく、なにやら重い過去を背負っているようだ。
対するDark Lordは、ゲーム内に存在するAugustの宿敵とも言える存在だ。巨大帝国の将軍をしていたとされる彼は、戦果を残してきたにもかかわらず上流社会の一員となれずにいた。上流社会に入るために貴族の娘との結婚を企てるも、その娘を愛する謎の人物によって殺害されてしまう。しかしその夜、彼は何者かの力によって再び生を得ることとなる。それからDark Lordは帝国を離れ、ひたすら闇の力を追い求め続けている。
ストーリーに関してはネタバレを考慮してあえて不明にしている部分も多いようだが、AugustとDark Lordのほかにも多くのキャラクターが登場するようだ。
ゲームプレイは、“メトロヴァニア”を思い起こさせる探索アクション。神殿はとにかく罠だらけであり、即死トラップが数多く配置されているようだ。弊誌のインタビューでも、Sad Jester Gamesは難易度はかなり高いものを想定していると宣言していた。敵も一筋縄ではいかない複雑かつおぞましいものが用意されているようで、Augustは石の棘を用いてそれらの敵と戦うこととなる。戦う手立ては棘のほかにも、幻影を見せる技やゴーレムを召喚する技などバリエーションがあり、それらは道中にてアップグレードできるようだ。寺院はゲームの進行に伴い探索できるエリアが広がっていき、奥に進むためには持てる術をすべて巧みに扱う必要がある。
本作は12体のボスと5つのステージ構成を予定しているが、ボスも一度倒すと終わりというわけではなく、ボスを倒すことで新たなエピソードが解放されるなど、リプレイ性を意識したゲームデザインとなっている。
開発に携わっているSad Jester Gamesは、ほとんどが他に職を持つスタッフで構成されており、Kickstarterで得た収益はスタッフがフルタイムで本作の開発に専念するために使われるようだ。対応機種はPCで、2016年7月の発売を目指して開発されている。