Steam推理対戦ゲーム『クライムサイト』定価が半額に引き下げ。人口確保なるか

コナミデジタルエンタテインメントは11月7日、Steamにて配信中の作品『CRIMESIGHT(クライムサイト)』の定価を990円に値下げしたと発表した。『クライムサイト』は、閉ざされた洋館で発生する殺人事件を防ぎ、犯人を推理する対戦型ミステリーシミュレーションゲームである。

コナミデジタルエンタテインメントは11月7日、Steamにて配信中の作品『CRIMESIGHT(クライムサイト)』の定価を990円に値下げしたと発表した。また本日よりセールも実施されており、11月15日まで20%オフの792円で購入できる。


『クライムサイト』は、閉ざされた洋館で発生する殺人事件を防ぎ、犯人を推理する対戦型ミステリーシミュレーションゲームである。2075年、ロンドンでは未来の凶悪犯罪を予測するAIが実用化され、世界の凶悪犯罪は90%減少していた。しかし、それでも防げない事件を起因に、AIは世界が破滅する未来を予測する。

危機感をもったシステム開発者たちは、破滅の原因となる犯罪の捜査と解決に特化したAI「Sherlock」を開発。そして、Sherlockは数多の事件を追う中で、ある事実を導き出した。事件の中心に蜘蛛のように居座る、犯罪諮問AI「Moriaty」の存在である。ある人物の未来における功績を予測し、それが結実する前に殺害することを目的としているAIだ。対立する二つのAIの間にて、吹雪によって6名の男女が閉じ込められた洋館の中で、誰かが殺害される未来が予測された。Sherlockは、犯罪の阻止と犯人の特定。Moriartyはターゲットの殺害を目指し、シミュレート空間上の頭脳戦が繰り広げられる。本作開発者としては、クリエイターのイシイジロウ氏も関わっている。


『クライムサイト』は今年2022年4月に定価2200円で発売されていた。発売から半年を経て、定価が約半額に引き下げられた。理由としては「多くのお客様にお楽しみいただきたい」からだという。文言から察するにプレイヤーの確保が目的だろう。同作はリリース直後は、同時接続ユーザー数のピークとして555人を記録。その後同時接続ユーザー数のピークは2桁で進行。無料開放などにより一時的に人口増加したものの、その後ユーザー数は落ち着いており、ここ1か月は同時接続ユーザー数のピークは10人から20人程度で推移していた(SteamDB)。

本作はゲームプレイ自体の評価は高い。Steamのユーザーレビューは400件ほど寄せられ「非常に好評」となっている。とはいえ、対戦相手がいなければゲームそのものが成り立たない。それゆえに、価格を引き下げることで人口確保を狙っているのだろう。

『クライムサイト』は、990円にてPC(Steam)で配信中だ。11月15日まで20%オフの792円で購入できる。



※ The English version of this article is available here

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5197