Steam食人族ホラー『Borneo: A Jungle Nightmare』無料デモ版配信中。映画「食人族」の監督も携わる恐怖のジャングル探検
パブリッシャー兼デベロッパーのFantastico Studioは10月25日、『Borneo: A Jungle Nightmare』の無料デモ版を公開した。Steamで開催中のホラーゲームイベント「Steam Scream Fest」にあわせての公開となる。
『Borneo: A Jungle Nightmare』は、食人族をテーマにした一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。舞台は1999年の東南アジア・ボルネオ島。この島に、地球上最後の食人族の調査に向かった一行が消息を絶った。記者からの報告を待っていたシカゴの編集者は、一通の封筒を受け取る。中には血のついたビデオテープと、メッセージが入っていた。「このビデオはあなたが望んでいたものではないだろう。それでも気に入ってもらえるはずだ。最期の夜を楽しんで」。あなたを脅かしているのは誰なのか、消息を絶った記者と調査団の一行に何が起こったのか。プレイヤーの猶予はたったの一晩、手がかりはビデオテープの中に隠されている。
プレイヤーは複数のキャラクターを操作して、ボルネオ島のジャングルを探索する。主人公のひとりは幻覚を起こす物質に毒されているようだ。プレイ中に過度の恐怖を感じると、風景はボルネオのジャングルから一変し、近代的な街並みへと放り込まれてしまう。プレイヤーはジャングルと街、2つの視点を行き来しながらゲームを進めるようだ。
本作の制作指揮と脚本を務めるのは、イタリアの映画監督Ruggero Deodato氏。Deodato氏はホラー映画「食人族」の監督として知られる人物だ。本作はもともと『Cannibal』というタイトルで、2020年中のリリースを目標に開発が進められていた。当時はビジュアルノベル形式のホラーゲームとして制作されていたようだ。しかしDeodato氏の映画とゲームのタイトルがそっくりであることから、法的な問題を避けるべくタイトルを『Borneo: A Jungle Nightmare』に変更した。さらにSteam内のニュースによれば、Deodato氏と開発チームとの間での衝突や、パンデミックにより製作が予定より大幅に遅延したことが語られている。一時は開発が停止していた本作だが、紆余曲折のうえで2022年8月より開発を再開した。新たに一人称視点の3Dアドベンチャーホラーゲームとして再出発したかたちだ。
『Borneo: A Jungle Nightmare』はPC(Steam)向けに、2024年リリース予定。現在Steamで開催中のイベント「Steam Scream Fest」にあわせて、無料デモ版を公開中だ。なお、イベントは日本時間11月2日午前2時まで開催される。