「遊☆戯☆王」作者の高橋和希氏は、「溺れている人を助けようとして亡くなった」との報道
アメリカ軍の準機関紙であるStars and Stripes(星条旗新聞)が、7月に亡くなった「遊☆戯☆王」作者高橋和希氏について報じている。同紙の報道によると、高橋氏は「溺れている人を助けるために海に飛び込み、亡くなった」そうだ。Kotakuなどが取り上げている。
高橋和希(本名:高橋一雅)氏は、「遊☆戯☆王」の作者として知られる人気漫画家だ。「遊☆戯☆王」はTCGやゲームなど、多数のフランチャイズ展開がなされている人気IPにもなっている。高橋氏は今年7月に沖縄県名護市の沖合にて亡くなった状態で発見されたことが報道されていた。高橋氏は当時何をしていたのか。その詳細がStars and Stripesより報告されている。
記事の趣旨としては、アメリカ陸軍のRobert Bourgeau少佐の功績を称える内容となっている。Bourgeau氏は7月に沖縄県の恩納村にある通称アポガマで、溺れている人を3名救助したことを表彰されたそうだ。そして高橋和希氏はBourgeau氏と共に、溺れている人の救助を試みたところ、命を落としたとのこと。
アポガマは沖縄の中でも、シュノーケリングで人気のスポット。一方で、溺死する事故も多いという。当時海は荒れており、波がぶつかり渦のようになっていたそうだ。人々がそうした渦に飲み込まれたという。Bourgeau氏が溺れている人を助けるさなか、高橋氏も溺れている人を救助するために、海に飛び込んだとのこと。しかし、救助を試みているうちに高橋氏は姿を消し、アポガマには同氏が借りたレンタカーのみが残されていたようだ。
最終的には、高橋氏の遺体が事件の2日後である7月6日に、名護市安和沖で発見された。Bourgeau氏は高橋氏について、誰かを助けようとして亡くなったと語っており、英雄だったとコメントしている。あくまでStars and Stripesの報道であるが、高橋氏の死因は司法解剖の結果溺死であるとされており、事前報道との辻褄もあう。高橋氏は自分の身を挺して、誰かを助けようとしていたのかもしれない。