Google Stadiaサービス終了へ。日本上陸することなく終焉
Googleは9月30日、クラウドゲームサービス「Stadia」のサービスを終了すると発表した。加入者は、2023年1月18日までプレイ可能とのこと。
Stadiaは、Googleが提供するクラウドゲームサービスだ。サーバー側でゲームを実行し、ユーザーはGoogleのスマホPixelシリーズやchrome OSタブレット、Chromecast Ultraなどでストリーミングゲームプレイが可能。2019年11月に欧米14か国にてローンチし、大手メーカーのタイトルからインディーゲームまで幅広いゲームを提供してきた。
同サービスでは、YouTubeを通じた配信中にクリックひとつで視聴者がゲームに参加できる「Crowd Play」など、Googleならではの機能が特徴とされた。ただ、発表当初に約束した機能の提供が遅れたり、Stadia向けゲームを制作する内部スタジオを設立させるも、その後成果を見ることなく閉鎖させたりと、順調とはいえない状況が続きていた。また以前は、メーカーが新作を発表する際にはStadiaを対応プラットフォームに含めることも少なくなかったが、最近はめっきりに見なくなっていた。
今回の発表にてGoogleはStadiaについて、期待したほど支持が得られなかったことで、サービス終了の決断を下すことに至ったと説明した。今後については、先述したように加入者は2023年1月18日までゲームをプレイ可能。そして、Google Storeで購入されたすべてのStadia用ハードウェア、および購入されたすべてのゲームおよびアドオンコンテンツについて、ユーザーに払い戻しされるとのこと。2023年1月中旬には、大半の払い戻しが完了する見込みだそうだ。
Googleは、Stadiaの技術はほかの事業にも応用できるとコメント。これからもゲーム業界に深くコミットし、投資していくとした。また、その技術を業界のパートナーに提供することも視野に入れているとのこと。実際同社は、通信会社AT&Tにクラウドゲーミングサービスの技術を提供している。
同社は、Stadiaの提供地域を拡大させていくとしていたが、結果的に日本に上陸することなく、サービス終了することとなった。