「Steam」で販売されているバンドルやコンプリートパック、すでに所持しているゲーム数によって価格を値下げする仕様導入へ

ValveはPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」において、バンドルやコンプリートパックの価格を所持しているゲーム数に合わせて変更する仕様を導入し始めている。海外メディアPC GamesNがValveから送られた開発スタジオへの通知を調査したもので、すでに一部バンドルでは対応しており、編集部でも確認している。

ValveはPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」において、バンドルやコンプリートパックの価格を所持しているゲーム数に合わせて値下げする仕様を導入し始めている。海外メディアPC GamesNがValveから送られた開発スタジオへの通知を調査したもので、すでに一部バンドルでは対応しており、編集部でも確認している。今後、シリーズモノの買い残しをまとめて入手したい際などには重宝することとなりそうだ。

現在までSteamでは、基本的にバンドルやコンプリートパックの価格はセール以外で変動せず、すでに所持しているゲームに関して追加キーやギフトを取得することもできなかった。今後はすでに所持しているタイトル数によって、バンドルの価格が下がるようになると見られる。こういった機能はすでにGOG.comのシリーズバンドルなどでは実施されているが、Steamでは初めてだ。

すでに「Valve Complete Pack」など一部のバンドルではこの機能が適用されており、価格のセクションには”Individual price of the X items you don’t already have(あなたがまだ所持していないX個のアイテムの個別価格)”が表示されるようになっている。ユーザーはこの個別価格からさらにバンドル割引が適応された値段でまだ持っていないゲームを購入できるというわけだ。ただし記事執筆現在(2016年3月2日午前9時)、「Telltale Games Collection」などはまだこの機能に対応していないため、購入時には注意してチェックすべきだろう。

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Valve Complete Pack本来の価格は「9162.90円」だが、所持していない10本に合わせて”Your Price”として「3394.80円」へと値下げされている

Humbul BundleなどPay what you want形式のバンドル販売サイトが盛況な昨今、Steamなどでバンドル購入をする機会はグンと減った気がするが、一部のフランチャイズやパブリッシャーのパックはそういったサイトで販売されない傾向もある。手を伸ばしづらかったシリーズなどがあれば、今回の仕様変更を機にチェックしてみてはいかがだろうか。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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