次世代大規模TPS『ARC Raiders』発売延期。元『BF』開発者シューター、しっかりポテンシャルをより引き出すため延期
ゲームスタジオEmbark Studiosは現地時間8月8日、『ARC Raiders』の発売を延期すると発表した。2022年内のリリースが予定されていたが、2023年へと延期となった。
『ARC Raiders』は、三人称視点の協力型シューターだ。舞台となるのは、とある惑星。この惑星は宇宙から押し寄せるロボット軍団ARCの脅威におびやかされていた。プレイヤーはARCと戦うレジスタンスのレイダーズとして、戦う。人類に必要なのは、個々の頑張りではなく団結。他プレイヤーと協力しながらロボット軍団に打ち勝つのだ。それぞれ特色の異なるレイダーから1人を選び、手を取り合って戦おう。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、基本プレイ無料ゲームとしての配信が予定されていた。
開発元のEmbark Studiosは、かつてDICEのCEOでもあったPatrick Söderlund氏が立ち上げたスタジオ。Rob Runesson氏などを含め『Battlefield』シリーズに携わったスタッフを引き連れて設立。同スタジオに有数のクリエイターが集まっており、実績あるスタッフによる大規模シューターとして『ARC Raiders』には期待が寄せられていた。
昨年12月のThe Game Awards 2021にて正式にお披露目された『ARC Raiders』。今年3月にはEmbark Studiosがプレイテストの応募を呼びかけるなど、開発は順調かと思われた。しかしながら、まだ時間が必要なようだ。Embark Studiosは延期に際しては、『ARC Raiders』が野心的なゲームであることを強調。ゲーム体験を拡張し、ゲームのポテンシャルを最大限まで発揮させたいとして、さらに時間が必要であると説明した。一方で、ゲームの詳細情報公開やプレイテストも展開していくと約束した。
まだまだゲームとして謎に包まれている『ARC Raiders』。年内発売にもかかわらず、6月を過ぎても詳細が公開されてこなかったことから、ある意味では納得の延期ではある。Embark Studiosの親会社であるNexonのCEOであるOwen Mahoney氏は昨年投資家向けの収支報告会にて、Embark Studiosの初作品(つまり『ARC Raiders』)について、リリースを急がせず、クランチに陥らないように開発を進めていることを示唆してきた。今回の延期も、そうしたNexonの意向は反映されているかもしれない。
来年の発売に向けての続報公開に期待したいところだ。『ARC Raiders』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに2023年リリース予定だ。