侍オープンワールド『Rōnin Trail』正式発表。江戸時代の日本をさすらい、生きるために刀を振るう

開発者のDanny Park氏は6月19日、『Rōnin Trail』を正式発表した。日本の侍を主人公とするオープンワールド・アドベンチャーゲームだ。時は江戸時代。

インディー開発者のDanny Park氏は6月19日、オープンワールド・アドベンチャーゲーム『Rōnin Trail』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年配信予定。

『Rōnin Trail』は、日本の侍を主人公とするオープンワールド・アドベンチャーゲームだ。時は江戸時代、仕える主君がいない主人公の浪人は、自らがなすべきことを求めてさすらう。本作は日本の田舎を舞台とし、森や草原、またススキが茂り川が流れているなど、自然あふれる環境がオープンワールドで構築される。

本作にはサバイバルゲームの要素があり、まずは生き抜くことが求められる。川で魚を釣ったり、食べられるキノコを採取したりして食材を確保。そして薪を集めて火を起こし、調理して食べるのだ。空腹度は体力の回復度に、喉の渇きはスタミナの回復度に影響を及ぼす。また、雪が積もるような寒い地域を訪れた場合には、防寒着を用意して寒さをしのがなくてはならない。


道中ではさまざまな人との出会いがあり、クエストに挑むことができる。たとえば迷子の女の子のために家族を探したり、村の長老が必要とする薬草を摘んだり、あるいは村を襲う盗賊を追い払ったり、道場破りに挑んだり。自由にクエストを選択して、自らの物語を作っていくことになる。悪名高い強敵を倒すほど主人公の名声が高まり、そうして実力を示すことで、仲間にならないかと声がかかることもあるそうだ。

バトルはスキルベースのシステムを採用。打刀と脇差を武器とし、複数の構えを使い分けて戦う。一瞬のミスが死に繋がる緊張感ある戦いになり、間合いや攻撃のタイミング次第では、一撃で勝負が決することもあるという。

本作は、ボクセルグラフィックによるデフォルメされたビジュアルが特徴のひとつとなっているが、柔軟で自由度の高い攻撃アクションを取り入れるなど、バトルに関してはリアルさを追求しているとのこと。流血などゴア表現も強め。そして戦いを終えた後には、刀に付いた血を拭き取り、砥石で研ぐなどのメンテナンスが求められる。


開発者のDanny Park氏は剣道を習っているそうで、その経験が本作の剣術にも活かされているそうだ。また本作の開発においては、ゲームデザインについては『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』から、探索要素については『どうぶつの森』や「メイドインアビス」から、そしてストーリーやアクションについては「鬼滅の刃」や「サムライチャンプルー」から影響を受けているという。ほかにも、黒澤監督の映画作品や『Ghost of Tsushima』からはリアリズムを、スタジオジブリの映画作品からは美しい環境表現を学んでいるとのことである。

『Rōnin Trail』は、PC(Steam)向けに2023年配信予定。日本語表示にも対応予定とのこと。現在Kickstarterにて開発資金を募っており、出資することで体験版を入手可能だ。




※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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