自称ゲームリーカー、「Summer Game Fest 2022のリーク」を謳い情報を出すも外しまくる。リーク情報との付き合い方
本日6月10日、大規模なゲームショーケースイベントであるSummer Game Fest 2022がオンラインで開催された。例年同時期に開催されるE3が中止になったこともあり期待が高まる中、イベント開催前、公開タイトルに関して“リークを称する情報”が投稿され、注目を集めた。しかし蓋を開けてみれば、人気タイトルが並ぶ輝かしいリーク情報はほとんど的中しなかった。リークを提唱した人物は今朝よりSNSユーザーらにイジられている模様だ。
ビジネスアナリストのRoberto Serrano氏は6月4日、自身のTwitterで「Summer Game Festで公開される内容をシェアする」とツイート。3日かけて34作品分もの“自称リーク情報”をTwitterに投稿した。内容としては『God of War Ragnarök』の発売日、『原神』の最新バージョン(Ver.2.8)の映像、さらには『The Last of Us Part I (以下、TLOU1)』のPS5版リメイクといった、プレイヤーの期待をおおいに盛り上げるものだった。
しかしイベント当日、“自称リーク情報”と一致するような情報は、ほとんど公開されないままイベントは終了。34作品中、実際にSummer Game Festで公開された情報は 『TLOU1』のリメイクを含むわずか7作品分だった。うち3作品(『Call of Duty: Modern Warfare II』、『The Callisto Protocol』、『Zenless Zone Zero』)は“自称リーク情報”の投稿より前にSummer Game Fest公式アカウントから告知されたものである。イベント終了後、Serrano氏は「『TLOU1』の情報公開に関する都合で、『God of War Ragnarök』はこのイベントで公開されなかった」「しばらくネットから離れていたので、イベント自体も見ていない。申し訳ない」とツイート。幻のリークリストは盛大なツッコミを受けることになった。
Roberto Serrano氏は過去にもこういった“当たらないリーク情報”を何度も公開しており、信憑性のない人物としてリークに関するフォーラムにまとめられている。たとえば昨年の4月に『GTA6』が次のPSイベントで発表されると主張したり(実際にはされなかった)、あるいは同月に『Marvel’s Spider-man 2』は「本格開発されていない」と主張したが、実際には発表された上に発売時期まで発表されるなど、とにかくリークと提唱した情報が誤りばかり。同氏はイタリアのニュースサイト4newsで編集長としての勤務経験があるのは事実のようだが、具体的な内部情報を持っている訳ではなく、自身の予測をまことしやかに語っている可能性が高そうだ。「何も知らないんだな」「爆笑」など、ユーザー反応も冷ややかである。
すべての人が、発信者の過去を精査しているわけではない。この自称リークは独り歩きし、一部国内ユーザーにも拡散されていた。何も知らず噂話として鵜呑みした人もいるかもしれない。大規模なイベントや人気タイトルにはリークがつきものだが、あとから振り返ってみると嘘だらけというケースがほとんど。もし本物であったとしても、ユーザーのサプライズを奪う行為になりかねない。どちらにせよ、リークに関する情報の取り扱いには注意したいところだ。