人気ゲームキャラたち、勝手に年収を推定される。現実の職業に基づき、あのキャラの懐事情の妄想広がる
ゲームキャラクターに関するある研究成果が、話題を呼んでいるようだ。The Gamerなどが伝えている。ゲームを遊ぶ魅力の一つといえば、さまざまなキャラクターの人生を追体験できることだ。警官や探偵など、数々の職業となって遊ぶことができる。そう、職業。ゲームのキャラクターといえど、その多くは何かしら手に職をつけている場合が多い。そこに目をつけたのが、海外のゲームプラットフォームSolitairedだ。同サイトは、さまざまな職業につくキャラクターたちがもしも現実世界にいた場合の、「年収」を概算している。
調査の手法としては、さまざまな異なる職業における人々の平均給与を参照。給与計算ツールであるSalary Expertの比較ツールや、Indeed、FederalPayなどを用いて、各職業の給与を算出した。キャラクターの職業については、ゲーム内で得られるキャラクターの情報をもとに当てはめていったという。
まずは上位を見てみよう。トップに君臨するのは、『ボーダーランズ 2』における敵役ハンサム・ジャック。職業はCEOで、推定年収は43万2524ドル(約5500万円)だ。続いて2位が『メタルギアソリッド』よりソリッド・スネーク。職業は特殊部隊兵士で、年収は13万9632ドル(約1700万円)だ。そして3位が『バイオハザード』よりアルバート・ウェスカー。職業はウイルス学者で、年収11万7557ドル(約1500万円)とされている。
上位キャラクター群については専門職の色が強く、納得がいく結果だろう。また注目は、5位が『Max Payne』よりマックス・ペインで、こちらはニューヨーク市警の刑事のち、アメリカ麻薬取締局の捜査員。年収は9万8600ドル(約1200万円)とされる。そして6位が『L.A.ノワール』のコール・フェルプス。職業はロサンゼルス市警の刑事で、年収9万3306ドル(約1100万円)。こうして見ると警察組織における待遇の良さが際立って見えるようだ。危険を冒す仕事なので、当然だろう。ちなみに警察とは違うが、4位の『Call of Duty: Black Ops』アレックス・メイソンはCIAのエージェントである。
とはいえ、調査にはツッコミどころも多い。反対に低年収キャラクターのランキングを見てみると、トップにいるのはパックマン。職業は警備員とされており、その年収は2万670ドル(約260万円)とのこと。迷路のなかのゴーストを捕らえる警備員ということだろうか。世界的マスコットとあってもその生活は世知辛いようだ。続いて2位の『ゼルダの伝説』リンクは職業「騎士」で、年収は2万5533ドル(約325万円)。3位が『ファイナルファンタジーVII』クラウドで、職業はプライベートのソルジャークラス1st。年収は2万5927ドル(約330万円)とされる。このあたりに至っては、どのように平均収入を算出したのか謎である。このほか『ストリートファイター』リュウは「武道インストラクター」、『ファイナルファンタジー XIII』ライトニングも「警備員」として低所得者の仲間入りをしている。
調査の正確性はさておき、ゲーム内で活躍するキャラクターがどれだけの年収を獲得しているのか推測する遊びは興味深い。ゲームで百戦錬磨の活躍を見せるキャラクターたちも、毎月のお給料でどうご飯を食べているのかと思うと、愛着もひとしお湧くのではないだろうか。