『星のカービィ64』の「カッターカッターの残った方」人気がひっそり過熱。哀愁漂うほっそりボディ
『星のカービィ64』について、ある要素が話題となっているようだ。任天堂は5月13日、NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineにて『星のカービィ64』を追加すると発表した。追加予定日は5月20日。同作は、2000年に発売された横スクロールアクションゲームだ。カービィが、空から降ってきた妖精の女の子リボンを助け、宇宙に散らばったクリスタルのかけらを集める物語が描かれる。ワドルディやアドレーヌ、デデデ大王といった仲間と、宇宙をまたにかけて冒険するのだ。
『星のカービィ64』の特色といえる要素が、コピー能力ミックスだ。能力をもった敵同士をぶつけたり、2匹同時に吸い込んでコピーしたりすることで、2つの能力をミックスした新しい能力を生み出すことができる。たとえば氷の能力アイスと電撃の能力スパークの能力をミックスすると、カービィが冷蔵庫のような姿に変身するアイススパークに。また、火の能力バーニングと刃の能力カッターをミックスすると、炎をまとった剣を振るうバーニングカッターがコピーできる。このほか同一の能力同士を掛け合わせることも可能で、バーニングとバーニングを組み合わせれば、強力な火の塊となって突き進むバーニングバーニングが発動する。
こうしたなか、ネットではとあるコピー能力ミックスがひそかな人気を集めているようだ。その能力とは、「カッターカッター」。先述した刃のコピー能力同士を掛け合わせたコピー能力ミックスだ。カービィが身体の一部を切り離して、ブーメラン状の刃に変形。そのまま投擲し、離れた敵を攻撃することができる。通常のカッター能力よりも射程が長く、広範囲に攻撃が可能である点が魅力だ。
一見、コピー能力ミックスらしい強力な威力を秘めたカッターカッター。ところがインターネット上では、カッターカッターのある一部分が取り上げられ人気となっているのだ。それは、「カッターカッターの残った方」である。先述した通り、カッターカッターはカービィの身体の一部分を分離させる技だ。刃として飛んでいく部分がある一方、カービィの身体の「土台」ともいうべき部分は残っており、操作も可能。その土台部分は、刃が飛んで行った分だけほっそりし、顔もない状態。やけに貧相に見える「カッターカッターの残った方」が、何ともシュールな姿であるとして、ここだけ取り上げて笑いの種とする傾向が、以前から『星のカービィ 64』ファンの間に存在したのだ。
「カッターカッターの残った方」は以前からしばしば『星のカービィ 64』ファンの間で話の種となっていたが、NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineにおける『星のカービィ 64』追加にともない、にわかにネット上で話題となったようだ。これに合わせて、「カッターカッターの残った方」のファンアートも創作されている。
羊毛作家のにょほ氏は、羊毛フェルトでフワフワな「カッターカッターの残った方」を再現。ちょこんとした姿が何とも愛らしい。またBlenderアーティストのりうむ氏は、3DCGにてつややかな「カッターカッターの残った方」を生み出している。質感がリッチになり、残った方のシュールな佇まいが際立っているようだ。またTwitterユーザーのわひほー氏は、LINEスタンプ風の表情豊かな(?)「カッターカッターの残った方」を活写している。こうして見ると、これはこれで一種のゆるキャラとして成立しそうな奇妙な可愛げがある。
『星のカービィ64』配信を前に、独自の盛り上がりを見せる『星のカービィ』ファンたち。「カッターカッターの残った方」が見られる同作は、5月20日よりNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineにて配信予定である。
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