『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の“ニセゲームカード”が確認される。リアルすぎる見た目と不思議な文字列
ハードオフのイオンタウン水戸南店がTwitterにて、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の“偽物”が存在していると報告している。かなり巧妙に作られているようだ。
ハードオフは、中古小売店だ。ハードオフコーポレーションが運営しており、新潟に本社を置いている。その名のとおり、ハードウェアのリユースを主に取り扱う。なおブックオフとはフランチャイズ加盟関係にあるものの、運営会社はまったくの別である。
ハードオフはゲーム機・ソフト共に中古製品を扱っている。同社のイオンタウン水戸南店が買い取ったゲームソフトの中に、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の偽物のゲームカードが存在したようだ。表の番号と、裏の番号が違うものは偽物であると注意喚起している。
たしかに、Nintendo Switchの正規のゲームカードは、前面真中部分の英数字と、裏面左の英数字は必ず一致している。開発キットになると少々このパターンは変わるのだが、ともかく前面と裏面に、同じような文字列が並ぶわけだ。ハードオフ・イオンタウン水戸南店の投稿しているゲームカードは、裏面に「KYOTO」と記されているようだ。
Nintendo Switchのゲームカードに記載されている文字列は、ゲームによってそれぞれ異なる。たとえば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のカードの裏面文字列はAAAAAから始まるようである。一方で、KYOTOといった文言はかなり不自然だ。そもそも、どのカードも「A001W」といった、それ単体では意味をもたない文字列なので、「KYOTO」のような意味ありげな並びそのものに違和感があるのだ。
Nintendo Switch本体を模したダミー製品(関連記事)や、パッケージの箱だけ雑に似せたダミーなどは報告されてきたが、ここまで精巧な偽物のゲームカードは珍しい。Twitterユーザーのタカシ氏は、Nintendo SwitchのROMは偽物が作りづらいと語りつつ、KYOTOの型番のゲームカードは、ROMが入っていないモックの可能性は高いと指摘している。ただし偽物の出元を確かめるすべはなく、真偽のほどは不明である。
ハードオフは注意喚起をおこなっているが、中古店ですでに販売された製品を売買するということのリスクを如実に示した事例ではあるだろう。欲しいゲームがあれば、新品パッケージか、ダウンロード版を買うことを推奨したい。それらがもっとも安全で、もっともゲームメーカーに利益を届けられる手段である。
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