東欧ホラーアドベンチャー『SACRED LINE II』2022年内に“メガドライブ向け”に発売へ。オーダーメイドで制作する超高額DLCも用意

Sasha Darko氏は5月2日、ホラーアドベンチャーゲーム『SACRED LINE II』を、2022年内に発売すると発表した。対応プラットフォームは、なんとメガドライブである。互換カートリッジにて提供されるようだ。

インディー開発者のSasha Darko氏は5月2日、ホラーアドベンチャーゲーム『SACRED LINE II』を、2022年内に発売すると発表した。対応プラットフォームは、なんとメガドライブである。互換カートリッジにて提供されるようだ。


『SACRED LINE II』は、2013年にリリースされたホラーアドベンチャーゲーム『SACRED LINE』に続く作品だ。次章となる内容であり、前日譚を描くゲームでもあるという。東欧を舞台にする本シリーズ、前作では私立探偵であるエレンが主人公だった。彼女は、姉のサラが失踪したために引き継いだ探偵業を辞めようと考えていた。そんな折に謎の人物からの依頼が舞い込み、調査に乗り出すこととなる。

そして本作では、エレンの姉サラが主人公になるとのこと。舞台となるのは、1999年の架空のユーゴスラビア。彼女は、Svete Namjereと呼ばれるカルト教団に誘拐され、教団メンバーのひとりに殺害された“過去”をもつ。どういうわけか、不思議な力によって生き返ったのだという。ユーゴスラビアは、現実世界では複数の共和国に解体される歴史を辿るが、本作にて彼女は、同国の存続のために奔走するという。


公式サイトでは、本作のPC向け体験版が配信中だ。画面上部にサラが訪れたロケーションが映り、画面下部にダイアログが表示されるかたちでゲームは進行。メガドライブをターゲットに開発されているとあって、クラシックなビジュアルである。各シーンでの状況を語るサラの言葉を読み、次に彼女が取るべき行動や目的地などを、複数の選択肢からプレイヤーが選んで進行させるゲームプレイとなっている。

開発者のSasha Darko氏によると、本作は前作の2〜3倍のボリュームがあるという。探索の選択肢を増やしたほか、パズル要素やサイコロを用いたバトル要素も存在するとのこと。本作の開発においては、従来のメガドライブ作品にはないユニークなゲーム体験を提供することを目指しているそうだ。

https://twitter.com/SashaDarko/status/1520851955081531394

『SACRED LINE II』は、メガドライブ向けに2022年内に発売予定だ。メガドライブやNES(海外版ファミコン)などのパッケージ版を手がけている、Mega Cat Studiosの公式ショップを通じて販売される。価格は未定。

また本作の公式サイトでは、デジタル版や限定パッケージ版、そしてユニークなDLCを事前販売中。デジタル版である「Unique Pack」の価格は24.99ドル(約3300円)。購入者が指定した名前をゲーム内のメインメニューに記載した特別バージョンが提供され、サウンドトラックも付属する。

Mega Cat Studiosでの発売開始までの期間限定販売となる、パッケージ版「Founder’s Pack」は39.99ドル(約5200円)だ。こちらにも「Unique Pack」と同じ特典が用意されるが、ゲーム内に刻む名前は販売されるすべてのバージョンに適用される。


そして「Survivor」と名付けられたDLCが、499.99ドル(約6万6000円)にて販売。非常に高額な設定となっているのには訳があり、なんと購入者ひとりひとりに対して、オーダーメイドのコンテンツを制作して提供するのだという。DLCに登場させたい情報や設定、あるいは避けてほしい苦手なテーマなどを開発者に伝えると、それをもとに制作してくれる。生々しい暴力を描くも、ラブストーリーにするのも購入者次第とのこと。制作期間は3週間を見込んでいる。

DLCコンテンツのボリュームとしては、脚本は1万字以上、ロケーションの追加ビジュアルは10か所以上、エンディングは4種類。また、サウンドトラックも2〜3曲用意するそうだ。ちなみに2000ドル(約26万円)支払えば、制作されたコンテンツのアセットや権利も譲渡してくれるとのこと。なんとも珍しい取り組みである。

なお、公式サイトでの売り上げの一部はウクライナ赤十字社に寄付される。また、これまでにウクライナ支援のために100ドル以上を寄付したことがある場合、その証明を提示すれば本作の「Founder’s Pack」が無償提供されるそうだ。詳しくは『SACRED LINE II』の公式サイトを確認してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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