ローグライクとローグライトの違いはなんなのか?Steam上でValveが自ら説明
Valveは4月29日、Steamでのセールイベント「ローグ:不屈の祭典」を、5月2日から9日(太平洋時間)にかけて実施すると発表した。今回のセールでは、ローグライクゲームやローグライトゲームなどが対象となる。聞き馴染みのあるジャンルであるが、具体的にどういった作品を指すのか、またそれぞれの違いは何なのか、ややこしいと感じる人もいるかもしれない。そこでValveが解説をおこなっている。
ローグライクは、まさに「ローグのような」という意味で、1980年リリースのダンジョン探索RPG『Rogue』がもつ要素を備える作品を示すジャンルだ。厳密な定義のひとつとしては、2008年に開催されたInternational Roguelike Development Conferenceにて提示された「ベルリン解釈」があり、それは以下のとおり。
・ランダムマップ生成
・パーマデス
・ターン制コンバット
・グリッド移動
・複数の攻略法が可能な複雑さ
・非モーダル(すべてのアクションがいつでも実行可能)
・資源管理
・ハックアンドスラッシュコンバット
これらすべてを擁するゲームは、ローグライクゲームだといって間違いない。ただ、実際に販売されているゲームにおいては、一部の要素のみを導入しローグライクゲームと名乗っていることも多い。たとえば、マップはランダムで生成されるが、死んでもアイテムを持ち越せる、など。こうした作品をローグライクと呼ぶことに賛否があるなか、ローグライクの要素をライトに(緩く)取り込んだ作品を、あえてジャンル分けして生まれたのがローグライトというわけだ。
Valveは、最近のゲームは厳密にはローグライトであるものが多くなってきているが、包括的な用語としてはローグライクが多く使われているのが現状だとしている。また、同社はすべてを平等に愛しているとも言及。開発者に厳密なジャンル付けを求めているわけではないようだ。実際のところ、ローグライクとローグライトをどう区別するかは開発者やユーザー人それぞれな部分もある。ただ、Steamのタグでもこうしたジャンルのゲームは多くあるだけに、Valveから解説とスタンスが表明されたのは意義あることだろう。
今回実施されるセールでは、ほかにもソウルライクゲームやメトロイドヴァニアゲームも対象となるようだ。ソウルライクは『Demon’s Souls』や『Dark Souls』を起源とし、メトロイドヴァニアは『メトロイド』と『悪魔城ドラキュラ』の要素を組み合わせた作品。ローグライクと同じく、特定のゲームに端を発して生まれたジャンルであり、Valveはこれらの構成要素についても簡単に解説している。詳しくは該当ブログページを参照してほしい。
Steamでのセールイベント「ローグ:不屈の祭典」は、5月2日から9日(太平洋時間)にかけて実施予定。特設ページにはすでに対象予定タイトルが掲載されているため、興味のある作品はウィッシュリストに入れておくと良いだろう。