エクストリームすぎる「サバイバル・ゲームジャム」がフィンランドで開催、水道も電気もない極寒世界で生き延びゲームを48時間にて完成させる
1月29日から31日まで、世界各地で毎年大きな盛り上がりを見せている巨大ゲームジャム「Global Game Jam(以下、GGJ)」が開催される。ゲームジャムとは、見ず知らずの開発者たちが1人かあるいはチームを作り、制限時間内にゲームを完成させるという即興ゲーム開発のイベントだ。不眠不休で一からゲームを開発する苦痛と達成感が味わえるのだが、ただ単にゲームを開発するだけでは生ぬるいと、フィンランドの「Finnish Game Jam」運営団体が”サバイバルモード”なるとんでもないイベント内容を公表している。
「Finnish Game Jam」は2010年から「GGJ」の一部として開催されてきたゲームジャムイベント。彼らは過去にも走るバスの中でゲームを開発するなどエクストリームっぷりを見せつけてきたが、今回はさらに桁外れだ。選出された20人のゲーム開発者たちは、フィンランドのラップランドにある極寒のキャビンに入り、そこで48時間にわたり1つのゲームを開発するのだという。水道も安定した電気供給も、インターネットも通じておらず、サウナとおそらく釣り用と思われる氷の穴だけが参加者らには与えられる。その名も「サバイバルモード」。20人の開発者たちは、48時間でゲームを開発するだけでなく、極寒世界で飢えや寒さに耐え、週末を生き抜かなければならない。
「Finnish Game Jam」はプレスリリースにて、「フィンランドは熱狂的なゲームジャム国家です。週末のあいだにゲームを完成させるのはもう十分で、もっと大きな困難が欲しいんですよ」とコメント。「以前フィンランドではバスの中で、観測所で、遊園地で、科学センターでゲームジャムを実施してきました。プロの映像機材を使用したり、量子力学問題を解くためにゲームを開発してきたんです。次回のゲームジャム、その名も”サバイバルモード”は、チャレンジ性を極限まで引き上げてくれるでしょう」と続ける。
なお開発者たちの安全性が気にかかるところだが、フィンランドにて犬ぞりやオーロラ鑑賞などの各種アクティビティを手配している「Lapland Safaris」が協賛しているとのことで、一応の安全は確保されているようだ。このほかフィンランドのゲーム開発会社である「Seriously」「Kuuasema」「Frogmind Games」「Mindfield Games」「Moido Games」「V2.fi」の従業員たちの協力も得られているという。
本来のゲームジャムの楽しみ方、ゲーム開発の楽しさとはどこかかけ離れた感もある「Finnish Game Jam」の「サバイバルモード」だが、ゲームを完成させられる開発者が登場するのか、また彼らは無事生還することができるのか、続報が気になるところだ。