10年以上の時を経て『TES III: Morrowind』のマルチプレイヤー化が進行中、今でもなお「Morrowind」を改造しつ続けるMod職人たちの飽くなき追求
『The Elder Scrolls III: Morrowind』のマルチプレイヤー化計画が今もなお進行中だ。『TES』シリーズにおいては『TES IV: Oblivion』や『TES V: Skyrim』のマルチプレイヤー化Modがそれぞれ開発中、さらには公式でも『The Elder Scrolls Online』が販売&サービスされている状況。それでも一部の熱狂的なMod開発者たちは、2002年に登場した「モロウィンド」の地を、10年越しになってもほかのプレイヤーたちと冒険したいと夢見ているようだ。
『TES III: Morrowind』は、2002年にPC/Xbox向けにリリースされたオープンワールドRPG『TES』シリーズの第3作目である。ゲームの舞台となるのはダンマーの故郷であるモロウィンドで、プレイヤーは帝都の牢獄から移送されてやって来た1人の名も素性も無い人物として冒険へ繰りだすことになる。『TES』初となるフル3D化をはたしたタイトルで、『TES IV: Oblivion』や『TES V: Skyrim』へと続く様々な要素が本作で構築された。
『TES III: Morrowind』はリリースからすでに14年ほどが経過しているのだが、発売当時から多数のMod作品にて賑わってきたタイトルであり、さらに2008年ごろからオープンソースのゲームエンジン上で動作させる計画「OpenMW」が始動している。昨年にはエンジンへの一通りの移行が完了し、本編と拡張パック2種が最新のマシンにてより安定して動作させることが可能になった。さらにこの「OpenMW」のVer 1.0にて搭載しようと目指しているのが、今回始動したマルチプレイヤーのサポートというわけである。
今回公開された映像は第1回となるテストの模様を収録したもので、1機のマシン上で2つのゲームを同時起動しシミュレーションしている様子となっている。たった2人のキャラクターが出会うだけの映像内容から察するに、ここからマルチプレイヤーモードの完成へはまだまだ長い時間が必要となりそうだ。『TES』シリーズの最新作か、あるいは『TESO』の続編がリリースされているかもしれないが、「OpenMW」プロジェクトに参加している職人たちの飽くなき追求はまだまだ続く。