『Inscryption』開発者によるゲーム『BitBuddy』無料配信中。「ウィンドウを消すと死ぬペット」に命乞いされる育成ゲーム
ゲームデベロッパーのDaniel Mullins氏は4月4日、ペット育成ゲーム『BitBuddy』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(itch.io)。無料でダウンロードすることができる。
『BitBuddy』は、仮想のペットを育成するゲームだ。プレイヤーの前に現れるのは、緑色の奇妙な生物Baber。本作では、このBaberとの交流を楽しむことになっている。ところが、ゲームを起動するといきなりBaberから不穏な言葉が告げられる。プレイヤーがゲームを終了すると、Baberは死亡してしまうというのだ。 Baber は、まだ死にたくないとプレイヤーに懇願してくる。プレイヤーは Baberの命を握り、交流を試みることとなる。
本作でできることは限られている。用意されているボタンといえば、「FEED(餌付け)」「PROMO CODE(プロモーションコード)」「QUIT(ゲームをやめる)」の3つのみ。試しにFEEDを選んでみると、ボトリとぶっきらぼうに食べ物が落ちてくる。しかしBaberはまったく食べ物に関心を示さず、「お腹は空いてないよ」とすげない反応である。
PROMO CODEについては、本作の配布ページやTwitterで公開されているキーワードを入力することでゲームに影響を及ぼすことが可能。微々たる変化がBaberの身に現れる。そしてQUITのボタンを押そうとすると、Baberは全力拒否。あの手この手でQUITボタンを回避させ、ゲームを終了させまいとしてくる。Baberは生きるのに必死なのだ。Baberが死んでしまえばゲームは終わってしまうため、本作を楽しむには、用意された数少ない要素をあれこれいじって実験してみるしかない。Baberが迎える運命は、プレイヤー次第である。
本作を手がけたDaniel Mullins氏は、『Inscryption』『Pony Island』などを手がけたことで知られるゲームクリエイターだ。メタ要素のあるゲームギミックを得意としており、『BitBuddy』でもその才能を発揮。「ゲームを終了すると死ぬ」という設定を活かしたさまざまな仕掛けが盛り込まれている。『BitBuddy』については、オンラインゲームジャム Ludum Dare 50の参加作品として制作されたようだ。なお本作は「トライアル版」であり、「サブスクリプション版」については異なるバージョンとなることが告知されている。果たして本当にサブスクリプション版がリリースされるのかは不明だ。
『BitBuddy』はitch.ioにてPC向けに配信中。無料で入手が可能だ。