デッキ構築型ホラーゲーム『Inscryption』がGDC Awards・IGF Awardsにて大賞をダブル受賞。同時受賞は史上初の快挙
アメリカ・サンフランシスコにて開催中のGame Developers Conferenceにて3月24日、前年度に発売された優れた作品を表彰する「Game Developers Choice Awards」が開催。Daniel Mullins Gamesが手がけた『Inscryption』がGame of the Yearを受賞した。
また、これに先立って開催された姉妹イベントであるインディーゲームの祭典「Independent Games Festival Awards」でも、『Inscryption』が大賞にあたるSeumas McNally Grand Prizeを受賞。本作は、両イベントの大賞を同時に受賞した史上初の作品となった。
『Inscryption』は、ローグライク要素のあるデッキ構築型ゲームとサイコロジカルホラー、そして脱出ゲームのようなパズル要素を組み合わせた作品だ。プレイヤーは森に迷い込んだとある人物となり、暗闇に潜む敵とカードバトルをおこないながらマップを進んでいく。
本作は昨年10月にPC向けにリリースされ、Steamのユーザーレビューでは現時点で「圧倒的に好評」を獲得。メディアレビューでも非常に高い評価を得ている。今年1月時点で売り上げ100万本を突破しており、セールス面でも好調だ。先日には、本作の山小屋パートをスタンドアロン化し、さらにエンドレスに楽しめるよう調整が加えられた拡張コンテンツ「Kaycee’s Mod」が追加された。
今回のGame Developers Choice AwardsのGame of the Yearにおいては、『It Takes Two』『Deathloop』『バイオハザード ヴィレッジ』『Forza Horizon 5』もノミネート。このなかで『Inscryption』が受賞した。また本作は、Innovation Awardにもノミネートされた(受賞作は『Unpacking』)。
そしてIndependent Games Festival AwardsのSeumas McNally Grand Prizeでは、『Unpacking』『Loop Hero』『The Eternal Cylinder』『Cruelty Squad』『Unsighted』と競った末に受賞。また、Excellence in Narrative・Excellence in Design・Excellence in Audioにもノミネートされ、すべて受賞することとなった。
いずれのイベントも、ゲーム開発者コミュニティを含む業界関係者による投票にて受賞作が選出されている。大賞をW受賞した『Inscryption』は、今回のノミネート作のなかで傑出した作品として受け止められたようだ。
『Inscryption』は、PC(Steam/GOG.com/Humble Store)向けに配信中。ゲーム内は日本語表示に対応している。
*Game Developers Choice Awardsでは、堀井雄二氏が「Lifetime Achievement Award」を受賞。