『レインボーシックス シージ』イヤー7開幕。新たな日本人オペレーターは射線を阻害し、創り出す“『シージ』らしい”キャラに

ユービーアイソフトは3月15日、『レインボーシックス シージ』のイヤー7シーズン1「DEMON VEIL」を配信した。新オペレーター「Azami」のほか、チームデスマッチが『レインボーシックス シージ』に追加される。

ユービーアイソフトは3月16日、『レインボーシックス シージ』のイヤー7シーズン1「DEMON VEIL」を全プラットフォームに向けて配信した。新オペレーターに日本人らしい装いの「Azami」ほか、ウォームアップに嬉しいチームデスマッチが追加される。また、イヤー7では一年を通して、射撃練習場の実装やランクマッチの刷新など、より幅広いプレイヤーがゲームを楽しめる施策がおこなわれる。 
 

 
新オペレーター「Azami」 

 
HibanaとEchoが追加されたイヤー1シーズン4から早6年、新たに登場する日本人キャラクター「Azami」は、クナイ型の投擲ガジェット「KIBAバリアー」を持つスピード2・アーマー2の防衛オペレーターだ。KIBAバリアーは壁や床に接着し、防弾性のあるバリアーを生成するというガジェットであり、壁に開いた穴やドアを手軽に塞ぐことができる。 
 

小さな窓であれば覆うこともできる

 
KIBAバリアーの使用例として、上画像のように屋外の遠い場所や、ハードブリーチ(補強した壁を破壊)された場所から銃を向ける敵の射線を阻害することができる。投擲から展開まで数秒と、咄嗟に塞ぐことができるのも強みだ。ただし、刺した場所からジワリと展開される仕様のため、壁の凹凸によってはバリアーが綺麗に広がらない点と、同仕様のため若干の隙間ができてしまい、逆に攻撃側に強力な射線を与えてしまう可能性がある点には注意したい。 
 

 
射線を阻害するだけでなく、射線を新たに作り出すこともできる。上画像では、マップ「国境」で資料室から武器庫ロッカーを、KIBAバリアーで作り出した僅かな隙間を通して見ている。いわゆる「頭一個ポジ(こちらの頭しか見えないように敵へ射線を通すポジション)」を咄嗟に展開できるわけだ。マップの研究や知識、試合の中でもつ情報量に比例して強力な効果を生み出すKIBAバリアーは、とても『レインボーシックス シージ』らしいガジェットといえるだろう。 

KIBAバリアーはリチャージ式で最大5個所有している。破壊には3回の近接攻撃か、フラググレネードやGonne-6などの爆発物などが必要だ。また、AzamiはメインアームにKapkanと同じSMG「9x19VSN」、AlibiやMaestroがもつフルオートショットガン「ACS12」、サイドアームに「D-50(デザートイーグル)」が装備できる。サブガジェットは有刺鉄線・インパクトグレネードから選択可能だ。 
 

アタッカーリピック 

AzamiがもつKIBAバリアーが非常に強力であることは想像がつくだろうが、攻撃側にも強力な選択肢が用意される。それが「アタッカーリピック」だ。これは準備フェーズ中に攻撃側がオペレーターの再選択と、ロードアウト(武器やサブガジェット)の変更ができるというものだ。これに伴い、味方のロードアウトが見られるようにインターフェイスも刷新されている。 
 

 
これにより、攻撃側は準備フェーズ中に防衛陣形の把握をこれまで以上に注力する必要がある。例えば、防衛が防弾ガジェットで拠点を固めているなら、爆発物を多くもったオペレーターへ変更したり、遊撃(フリーローム)に適したオペレーターが多ければ、クリアリングが容易になるシールドやJackalへ変更したりといった具合だ。 
 

チームデスマッチ 

 

5対5でおこなうリスポーン有りのチームデスマッチは、どちらかが75キルに達するか、制限時間の5分まで、ひたすらガンファイトを楽しむことができる。当然、攻守すべてのオペレーターが使用可能だ。ClashやBlitz、Glazのフリップサイトなどは使用できない。マップはファベーラ・テーマパーク・ヴィラの3つのみだが、イヤー7シーズン2ではチームデスマッチ専用マップの実装も予定されている。
  

ゲームプレイの調整 

大きな変更として、無数にある同等の倍率サイトが開放される。つまり、等倍サイトが装備できる武器(=ほぼすべての武器)には、すべての等倍サイトが装備できる。これまでの、IanaのG36CやNokkのFMG-9など、一部の等倍サイトしか使えない仕様が撤廃されるかたちだ。 
 

 
このほか、屋外での防衛カメラガジェットの信号が途絶するようになり、Goyoのボルカンシールドからシールドが撤廃され、ボルカンキャニスターへ生まれ変わるといったゲームプレイの調整もおこなわれる。プレシーズンのデザイナーノート全文はこちら。 
 

イヤー7の展望 

 
イヤー7では、一年をかけてさまざまな要素が追加される。従来どおり、4つのシーズンで構成されるイヤー7は、それぞれで新たなオペレーター・バトルパスが登場し、シーズン1の中盤に数年ぶりの完全新マップ「エメラルドプレーンズ」が、シーズン3にはシンガポールをモチーフにした新マップが追加される予定だ。 
 

 
シーズン2では、銃の反動の確認や、エイム練習ができそうなシューティングレンジ(射撃訓練場)の実装、ドローンやラペリング、オペレーターの特性を動画でわかりやすく紹介するオペレーターTIPSをゲーム内に登場予定だ。ゲームへより親しみやすく、わかりやすくなるだろう。 

シーズン3ではランクマッチの刷新もおこなわれる。これまでは到達した最高ランクのチャームしか貰えなかったが、到達ランク未満のチャームやオペレーターカードなど、ランクの上昇に応じたゲーム内報酬が強化されるほか、ポイント(MMR)システムも刷新され、より高いモチベーションをもって挑めるコンテンツとなりそうだ。 

有害なプレイヤーへの制裁やプライバシー設定の強化など、プレイヤーの健全なゲームを支援する機能の追加や強化などは、一年を通して断続的におこなわれる。また、クロスプレイ・クロスプログレッションに関してはイヤー7の終盤にローンチ予定だ。楽しみに待ちたい。 これら一年を通じた施策により、初心者には優しく、熟練者にはモチベーション高く、多くのプレイヤーが快適に楽しめる環境になっていくだろう。 

『レインボーシックス シージ』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中。Azamiを含む、イヤー7で追加される4人のオペレーターへの14日間先行アクセスと各シーズンすべてのバトルパスプレミアムトラックへのアクセスを含むYear 7 Passと、そしてこれらの内容にバトルパス20ティアの即時開放や特別なスキンを加えたYear 7 Premium Passも、3月28日までの期間限定で販売中だ。 

Sakutaro Okano
Sakutaro Okano

フッ軽ゲームライター。生きている実感を得るため、FPSを中心にド派手なハリウッド的アクションゲームを貪って生きている。

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