海賊マルチプレイ対戦アクション『Plunder Panic』Steamにて無料配布中。プレイヤー数が伸び悩むなか配布開始
デベロッパーのWill Winn Gamesが手がけるマルチプレイ対戦アクションゲーム『Plunder Panic』が、現在PC(Steam)にて無料配布中だ。期間は3月1日3時まで。期間中にライブラリへ追加しておけば、配布期間終了後も引き続き保有しておける。
『Plunder Panic』は、最大12人でのローカル・オンライン対戦に対応するアクションゲームだ。CPUを混ぜてプレイすることも可能。プレイヤーは海賊となり、2つの陣営に分かれて戦う。ステージの両サイドにはそれぞれの陣営の海賊船があり、中央には足場のある陸地が存在。そこで勝利条件を先に満たした陣営が勝利だ。
勝利条件は複数あり、ひとつはお宝を奪うこと。中央の島に存在する宝を海賊船の宝箱に持ち帰ったり、敵の海賊船から宝を奪ったりしながらすべて集めることを目指す。また敵陣営の船長を倒すことでも勝利可能だ。船長には残りライフが設定されており、復活できなくなった陣営が敗北である。
あるいは、砲弾を運んで島にある大砲に装填し、敵の海賊船を沈没させるという手もある。3回命中すると沈没するが、導火線に火をつけてから発射までのあいだに導火線を切れば、発射を阻止することが可能だ。そしてもうひとつの勝利条件は、画面手前に浮かぶ小さなボートを使い、敵の海賊船に火薬を運び爆破させること。いずれの方法においても、攻撃・防衛ともに仲間との協力が欠かせないことだろう。
ステージ内では便利なアイテムを入手できることもある。たとえば、一度に多くの宝を運べるが移動スピードが落ちる木箱や、10秒間だけ飛行できるカモメの羽など。また、各キャラクターは剣を基本武器とするが、銃や火炎瓶を入手することもできる。このほか、ステージ環境に影響を及ぼす危険なアイテムも存在するようだ。
本作は2021年9月に早期アクセスが開始され、現在も開発が続けられている。正式リリースまでのあいだに、新たな武器やアイテム、ステージ、ゲームモードなどを追加していく計画とのこと。ランクマッチや、eスポーツ向けゲームモードの導入についても言及されている。
本作のユーザーレビューを見てみると、現時点で「非常に好評」となっているが、同時接続プレイヤー数の推移からは厳しい状況が続いていたことがうかがえる。早期アクセス配信を開始して以降、同時接続プレイヤー数が二桁であれば良い方で、ずっと一桁で推移していたのだ(SteamDB)。ソロやローカルプレイにも対応しているとはいえ、マルチプレイを売りにした作品としては壊滅的といわざるを得ない。
今回の無料配布は、こうした状況を打破するための苦肉の策ということだろう。幸いそれが功を奏し、一時は同時接続プレイヤー数が600人台まで増加。その後も200人前後をキープしている。もっとも、まだまだ安心できるような数字ではなく、今後どのように開発を進めてプレイヤーを維持し、さらに呼び込んでいくことになるのか興味深い。
『Plunder Panic』は、PC(Steam)にて3月1日3時まで無料配布中だ。間もなく終了となるため、今のうちに入手しておこう。