Bethesda、自社のPCランチャーを諦める。ゲームやウォレットはなんとSteamへと移行可能
Bethesda Softworksは2月23日、Bethesda Launcherのサービスを、2022年をもって終了すると発表した。PC向けに展開されてきた自社ランチャーに、終止符を打つようだ。ゲームやウォレットなどは、なんとSteamへと移行可能だという。
Bethesda Launcherは、Bethesda Softworksの特定の自社PCタイトルに使用されているランチャーだ。『Fallout 76』や『RAGE 2』など、近年の同社の発売タイトルが対象となっている。『Fallout 76』などが展開された2018年頃は、同ストアでしかPC版が購入できない作品も存在。2018年といえばEpic Gamesストアが誕生し、Steamの収益配分をめぐって議論が生まれ、さまざまな会社がPC向けランチャーを展開していた時期であった。
しかしBethesda Softworksはその後、PC版タイトルの自社ランチャー独占路線を変更。同ランチャーの代名詞でもあった『Fallout 76』はSteamでリリースされ、『DOOM Eternal』や『Deathloop』といった同社の人気作もSteamでのリリースが当たり前になっていった。そうしたなかで、Bethesda Softworksは2022年になり自社ランチャーを諦めることになる。
Steamへの移行手続きは4月上旬から始まるという。ゲームライブラリやウォレットを含め、Bethesda.netアカウントにて保有しているものはほぼすべてSteamに移行できるとのこと。5月以降は、Bethesda Launcherでゲームをプレイしたり、ゲームにアクセスすることができなくなるそうだ。
セーブデータは、多くの場合は自動で移行されるが、一部手動で移行する必要もあるという。なお『Wolfenstein: Youngblood』のみ、現時点ではセーブデータは移行できないとのこと。仮想通貨の残高や、DLC、ゲーム内スキンなども引き継がれる。Bethesda.netで登録したフレンドもまた、Steam移行後に統合されるそうだ。なお、Bethesda.netアカウントは今後も同社のタイトルに使用されていくとのこと。
かつては自社PCタイトルを専売する場所として押し出されていたBethesda Launcher。利用されることは減ったとはいえ、終了するのは驚きかもしれない。とはいえ、Valveと協力して全面的にSteamへとデータ移行されるのはユーザーフレンドリー。同ランチャーを使っていた方は、4月上旬より移行手続きを進めておこう。