小動物自然アクション『AWAY(アウェイ)』国内PS4/PS5版が2022年夏に発売延期。ゲームの改善などを実施
株式会社ハピネットは2月7日、PlayStation 4/PlayStation 5向けアクション・アドベンチャーゲーム『AWAY(アウェイ)』について、2022年夏に発売延期すると発表した。本作はPCおよび海外PS4/PS5版が先行してリリースされており、国内PS4/PS5版については当初2月17日に配信予定とされていた。ただ、ユーザーからのフィードバックを基にしたゲーム内容の改善や、アジア地域におけるローカライズのクオリティアップを図るために、今回延期を決定したとのこと。
『AWAY(アウェイ)』は、カナダのインディースタジオBreaking Wallsが手がけるストーリー主導型のアクション・アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは小さなフクロモモンガとなり、さらわれた家族を救うために広大な自然界を冒険する。道中では、空腹をしのぐために食料を探したり、ほかの動物と戦ったり、あるいは飛膜を使って上空を滑空し肉食動物の脅威を乗り越えたり、捕食者から身を隠したりすることが求められる。また、火災などの自然災害に遭遇することもあるという。
本作は、小動物視点のカメラシステムや、自然環境下のサウンド・グラフィック、状況に応じた場面の変化により、自然の臨場感を体感できることが特徴となっている。フクロモモンガだけでなく、カブトムシやトカゲ、カニなど、ほかの動物の視点を体験できる隠し要素も用意されているとのこと。またフクロモモンガの旅は、字幕/音声によるナレーションでサポートしてくれるそうだ(音声は英語/フランス語のみ)。
本作は、昨年9月にPCおよび海外PS4/PS5版が先行して発売。グラフィック面など自然界の表現については好評だったものの、バグの多さや、操作性の悪さ、物足りないコンテンツなどが指摘。Steamのユーザーレビューでは「賛否両論」となっている。開発元はローンチの翌月、いくつかのバグ修正を実施。ユーザーに謝罪し、今後さらに改善を進めていくと約束した。
開発元Breaking Wallsは、『アサシン クリード』や『ファークライ』などに携わった経験をもつユービーアイソフト出身のベテラン開発者により設立され、『AWAY(アウェイ)』はデビュー作だ。同スタジオは、小規模なインディースタジオでありながら、複数言語に対応させ、複数のプラットフォームでのローンチを目指したのは、結果的に本作の品質とゲーム体験を犠牲にしてしまったと振り返っている。
こうした経緯があったため、今回の発売延期理由に挙げられた「ユーザーからのフィードバックを基にしたゲーム内容の改善」は、国内PS4/PS5版を発売する前におこなうべきだと判断されたのだろう。クオリティアップをおこなうというローカライズも、プレイヤーのゲーム体験にとって大事なポイントである。
『AWAY(アウェイ)』は、PS4/PS5向けに2022年夏配信予定。新たな配信日は、確定次第あらためて発表するとのこと。なお価格はすでに決定しており、通常版は2178円、デジタルデラックス版は3278円(ともに税込)。デジタルデラックス版にはゲーム本編に加え、オリジナルサウンドトラック・オリジナルPS4用テーマ・「フクロモモンガ」用スキンセット(アルビノ&ミッドナイトブラック)が付属する。