『サイバーパンク2077』の開発者、「警察とのカーチェイスがあるゲーム」をあんまり挙げられずファンがざわめく。なぜカーチェイスを実装できなかったのかとの疑問から発展
CD PROJEKT REDのクエストデザイナーPaweł Sasko氏は12月20日、『サイバーパンク2077』のゲームプレイ配信を実施し、ファンの質問に答えた。同氏は、個人として定期的にこうした活動をおこなっているが、今回の配信での回答内容がファンのあいだで波紋を呼んでいるようだ。海外メディアForbesなどが報じている。
*問題の質問と回答は3時間38分34秒あたりから。
Sasko氏は、同僚などをゲストに招いて『サイバーパンク2077』のゲームプレイ配信をしており、この日もCD PROJEKT REDのシニアシネマティックデザイナーPaweł Ochocki氏などを招待し、時折ファンからの質問に答えていた。今回コミュニティから注目されることとなったのは、「警察などとのカーチェイス要素はあらゆるオープンワールドゲームに存在するのに、なぜ本作にはそうした要素・ミッションが無いのか」という質問へのSasko氏の回答である。
同氏はまず、“ソニックの新作”や『エルデンリング』にはカーチェイスはないだろうとし、すべてのオープンワールドゲームに存在する要素ではないとコメント。ソニックの新作とは、おそらく『ソニックフロンティア』のことを指しているのだろう。同作の詳細はまだ不明だが、オープンワールドゲームになるのではと予想されている。
もっとも、Sasko氏は質問者の意図は理解しており、「『GTA』のことを言っているんだろう?」と述べ、さらにほかのカーチェイス採用オープンワールドゲームを挙げようと考え込むが、なかなかタイトル名が出てこず。たまらずOchocki氏が「『ウォッチドッグス』とか?」と助け舟を出し、Sasko氏は「もう1本はそれだ」と返答。結局名が挙がったのはこの2本だけだった。
こうしたやり取りを受けて『サイバーパンク2077』のサブRedditには、「警察とのカーチェイスがあるのは『GTA』と『ウォッチドッグス』だけ」というスレッドが投稿。コメント欄には、『セインツロウ』や『Mafia』シリーズ、『L.A.ノワール』など、カーチェイス要素が存在するほかのオープンワールド作品が次々に書き込まれ、そのいずれも挙げられなかったSasko氏を揶揄するようなコメントで溢れかえっていった。
Sasko氏はゲームプレイをおこないながらであったうえ、手短に回答しようとしていた様子もあり、2タイトルしか挙げられなかったのはそうした状況のせいもあるかもしれない。またファンとしても、同氏が本気でその2本だけにしかカーチェイスがないと思っていたとは考えていないだろう。ただ、あまりにタイトルを限定しすぎた回答であったため、ファンの妙な盛り上がりを誘う結果となってしまった。
なおSasko氏は、本作にカーチェイス要素がない理由としては、技術的な制限とスケジュール面を挙げている。どういったハードルがあったのか詳細は語られなかったが、発売日に本作を届けるために、そうした要素の導入を断念したという。結果的に、本作には警察や手配度システムは用意されたものの、犯罪を犯しても車で追ってくることはない現在のかたちになったようだ。
『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに販売中。また、PS5/Xbox Series X|S版が2022年第1四半期に発売予定となっており、改善パッチなどのアップデートや無料DLCの配信も引き続きおこなわれる。