『テイルズ オブ アライズ』アプデにて「DLCアピール演出」が緩和。さすがにしつこかった

バンダイナムコエンターテインメントは12月14日、『テイルズ オブ アライズ』向け最新アップデート1.04を配信した。注目を集めたのは、DLCポップアップの消滅であった。

バンダイナムコエンターテインメントは12月14日、『テイルズ オブ アライズ』向け最新アップデート1.04を配信した。目玉となるのは、セーブデータ転送機能の実装。PS4やXbox Oneのセーブデータを、PS5/Xbox Series X|Sに転送できるという機能である。しかし注目を集めたのは、DLCポップアップの消滅であった。


『テイルズ オブ アライズ』は、今年9月に発売された『テイルズ オブ』シリーズ最新作。舞台となるのは、惑星ダナ。姉妹惑星レナのレナ人に支配されたダナ人は抑圧されていた。主人公となるのは、鉄仮面の青年アルフェン。痛みと記憶を失ったアルフェンは奴隷として生活していたが、謎の女性シオンとの出会いをきっかけに、ダナを解放するために戦うことになる。

『テイルズ オブ アライズ』は、発売されるや否や高評価を獲得。爽快な戦闘やキャラのかけあいといったシリーズの魅力はそのままに、重厚な物語が展開されるほか、システムやUI面などの配慮が行き届いている点が好評を博している。Steamでの評価は、1万3000件以上レビューが寄せられ非常に好評。The Game Awards 2021ではベストRPGに選ばれるなど、2021年を代表する作品のひとつとなった。

一方で、同作においては影を落としている部分もある。DLCの販促だ。本作では多彩なDLCが販売されているのだが、フィールド上にある野営に入るたびに、それらのDLCアイコンがビックリマーク付きで、商品テキスト共に自己主張強めに表示されていた。野営は、旅の途中で立ち寄る場所。体力回復や料理のほか、キャラたちのかけあいが楽しめる。物語の没入感を高める場所のひとつであるが、そこでデカデカとDLC販促が出るせいで没入感を阻害しかねない状態。Steamレビューでも数多くの批判が寄せられていた。

1.04アップデート前


そして今回のアップデートでは、野営におけるDLCアイコンはそのままに、DLC未購入でもビックリマークは表示されなくなり、商品説明テキストも消滅。演出がかなり緩和されたかたちである。旅半ばの休息時に、DLCについての過剰なアピールを見る必要はなくなった。野営やメニュー画面からは引き続きDLCについて参照可能である。なおメニュー項目では引き続きDLCにビックリマークは付随されている。野営でのみ消えており、ファンの声に配慮したのだろう。『テイルズ オブ アライズ』海外公式Twitterアカウントのアップデート告知においては、セーブデータ転送よりもDLCポップアップの消滅に反応を寄せるユーザーが多数。それほど、野営DLC販促が気になる人は多かったのだろう。

1.04アップデート後。ビックリマークとテキスト表示が消えている。


『テイルズ オブ アライズ』はすでに成功を収めており、多くのファンが同作をプレイ済み。エンゲージメントが高そうな熱心なユーザーはプレイ済みだろう。そうしたタイミングにてDLC販促演出が緩和されるということで、役目を終えポップアップが削除されたのかもしれない。


『テイルズ オブ アライズ』はPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。次世代向けセーブデータ転送機能については、公式サイトを確認してほしい。




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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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