リメイク版『System Shock』PC/コンソール向けに2022年発売へ。パブリッシャーPrime Matterと提携
パブリッシャーのKoch Mediaは12月14日、同社の開発レーベルPrime Matterが、リメイク版『System Shock』のリリースに向けてデベロッパーのNightdive Studiosと提携したと発表した。また、本作をPCおよび複数のコンソール向けに、2022年に発売することも明らかにしている。
『System Shock』は、Looking Glass Technologiesが手がけ1994年に発売された同名タイトルのリメイク版だ。シリーズの権利を獲得したNightdive Studiosは、オリジナル版やその続編を再販しながら、2016年にKickstarterにて資金を得てリメイク版を開発中。クラウドファンディングにて大きな成功を収めたことで、方向性を見失い開発が一時ストップした時期もあったが(関連記事)、幾度か延期しながらも開発を続けている。
本作は、放棄された宇宙ステーションを舞台にする、一人称視点のSFアクション・アドベンチャーゲーム。主人公は、TriOptimum社の研究施設シタデルステーションにて6か月間の昏睡状態から目を覚まし、ミュータントと化したかつてのクルーたちに直面。そして、ステーションの採掘用レーザーが地球に向けられていることを知り、地球を作り変えようと企むAIのSHODAN(Sentient Hyper-Optimized Data Access Network)の制御に臨む。
リメイク版である本作は、オリジナル版の核となるゲームプレイはそのままに、HDグラフィックへとアップグレード。今回、ウルトラワイド解像度のスクリーンショットも公開されている。操作性やインターフェース、AIの向上や、サウンド・楽曲のリマスターも実施。また、舞台となるシタデルステーションには、新たなエリアやトラップなどが追加されているという。一方で、SHODANの声などオリジナル版と変わらない部分もあるそうだ。本作の開発においては、オリジナル版を手がけたチームとも密接に協力しているとのこと。
『System Shock』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)およびコンソール向けに2022年発売予定。各PCプラットフォームでは本作の予約受付がおこなわれており、体験版も配信中だ。また、予約購入者には『System Shock 2: Enhanced Edition』がプレゼントされる。なお、今回のPrime Matterとの提携により、本作はダウンロード版に加えパッケージ版も発売することが決定したとのことである。