ウォーガズムゲーミング / Apr. 1st

Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて突如として展開された攻撃にも動じることなくお伝えするのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。ちなみに4月5日は2009年に北朝鮮がミサイル発射実験におよんだ日でもあります。

 


Nobuki Yasuda – 久しぶりだな……

 

『Diablo 3』に飽きていました。

 

よくぞ戻った英雄よ。 1年以上もどこに行っていたのか。nerfがそんなに気に食わなかったのか?
よくぞ戻った英雄よ。

1年以上もどこに行っていたのか。nerfがそんなに気に食わなかったのか?

 

みなさんご存知、期待の『Diablo III: Reaper of Souls』発売と同時に舞い戻りました。そして今嘘をつきました。じつはほとんど期待していませんでした。プレイする気もなく、情報すら追っていなかったため「え? あれ? もう『RoS』出たんだ?」と素で発言してしまう体たらく。

けっして『3』を憎んでいたわけでもありませんし、『2』原理主義者でもありません。『3』は『3』でリリース最初期からプレイし、敵を無視した完全フラグ立てプレイ・それを埋めるNerf・砂漠の小部屋マラソン・ツボ割りマラソン・アイテム設置ハメ……いろいろと楽しみました。今はなきオークションハウスにも熱狂した記憶があります。ついぞリアルマネーを突っ込むことはありませんでしたが。

ではなぜ『3』から離れたのか。正直に答えましょう、「覚えていません」と。なにかほかにゲームをやりこみはじめたのか、迫りくる現実に屈したのか、はたまた『3』そのものに飽きたのか。それすら覚えていません。気づいたらプレイしていませんでした。細い記憶の糸をたぐると、たしか Paragon Levels が採用された時点ではもう止めていたはず。そう考えるとやはりブランクは相当なものです。

そして『RoS』。今週水曜日、気づいたら買っていました。なぜ『RoS』を買ったのか。正直に答えましょう、「よくわかりません」。そもそも周囲には『Diablo』人口が多くありません。たとえば、ゲームとしてはよりシビアな『Titanfall』の方がメンツを集めやすいかもしれないというのが実態なのです。だから、誰かが買ったから自分も買った、いわゆる”祭”のパターンからもやや外れています(そうした意識がまったくないとも言い切りませんが)。

「覚えていません」「わかりません」「知りません」と一昔前の政治家の問答がごときリアクションですが、とにかくよくわからないのです。ありのまま起こった事を話すと「俺は、フレンドが購入していたと思ったら、自分も買っていた」です。何をされたのか私もわかりません。

これが『Diablo III』です。恐るべしディアブロ、恐るべしハックアンドスラッシュ。当面は MMORPG のエミュレーションサーバーもかくやというような成長曲線を堪能することにします。ふたたびハイジン目トレハン科トレハン属へ進化するかどうかは未定。

ああそうそう、まったく話が変わるのですが本作は『艦隊これくしょん』との類似点が多く見うけられます。これはまた別の機会にお話したいと思います。

 


UnFreeMan – 殺・奪・売

 

三拍子揃ったのがハックアンドスラッシュというゲームジャンルであり、つまり――

 

あいにくこれは自作自演ですが。
あいにくこれは自作自演ですが。

 

茶柱こそが正義というわけだ。

ひたすら『Diablo III: Reaper of Souls』である。ひたすらADVモードである。難易度Normalの限界効率を目指して車輪を走るハムスターのように回す回す回す……

あれほど苦労して揃えた無印版『Diablo3』の装備が開始わずか1時間ほどでほぼ産廃になる、上位宝石が普通に落ちるなどという精神的逆風にもまけず、今はただ歩いて殺して奪って回るのみ。ネファレム恐るべし。

 


FoL.ExE – 今こそ信仰が問われる

 

gc3alpha1

 

全宇宙待望の宇宙4X-TBS『Galactic Civilizations 3』アルファがリリースしました。2008年にStardockが前作『Galactic Civilizations 2: Twilight of the Arnor』をリリースしてから、実に6年ぶりの GalCiv シリーズ新作です。

steamでもアーリーアクセスで販売が始まっております。価格は99.99ドルと高いものの、様々な特典が付いてくる〈FOUNDER’S ELITE EDITION〉となっています。しかし、実際に何が手に入るのでしょうか? 訓練されたStardockian(Stardock信者の正式名称)ならご存知でしょうが、Steamでこのゲームをはじめて知った方のために、順を追って紹介しましょう。

 

Kumquat2エンジン。船体パーツの光源や鏡面処理でチープな感じが無くなった。
Kumquat2エンジン。船体パーツの光源や鏡面処理でチープな感じが無くなった。

 

ゲームは現在v0.0.2.0です。グラフィックエンジンは『Elemental: Fallen Enchantress – Legendary Heros』のエンジン(Kumquat)を改良したもので、DirectX 10.1以降のGPU技術の恩恵により光源処理や質感、反射など、見栄えが改善されました。グラフィックの出来栄えが悪いと評判のStardockにしては頑張っていると感心しました。

昨年12月に公式が告知したとおり、このアルファは艦船エディット、種族別テックツリーといったGalCivシリーズの特色はおろか、外交や艦隊戦演出、カットシーンといった楽しい要素を実装しておりません。ゲームを起動すると「楽しむ用ではなく、テスト用であることを理解した上でプレイしてほしい」と念を押すあたり、技術デモと新エンジンのデバグ用という位置づけです。

 

gc3alpha3

 

Stardockが「アルファはインプレッション用ではない」と言っているのでゲームの内容はベータ1以降で改めて紹介しようと思います。前作をプレイした者の視点から現在のバージョンで感じた点をのべますと、退屈だった要素、面倒だった要素が面白く改善されているのがよかったです。

 

惑星管理。前作の空きスロットに施設を埋めるだけの管理と違い、惑星の施設を連結させるとボーナスが付くようになったため配置に頭を悩ませるのが面白い。高品質の惑星は空きパネルが多いので、施設連結ボーナスを得て強力なリソース源となる。
惑星管理。前作の空きスロットに施設を埋めるだけの管理と違い、惑星の施設を連結させるとボーナスが付くようになったため配置に頭を悩ませるのが面白い。高品質の惑星は空きパネルが多いので、施設連結ボーナスを得て強力なリソース源となる。

 

内政管理。前作では税率とモラルの調整に加え、各施設への出力配分とマイクロマネージメントを強いられたが、今作は人口を〈経済〉〈建設〉〈研究〉に割り振ることでリソースが生まれるため直感的になった。惑星単位で指定できるため専門化惑星が作りやすい。
内政管理。前作では税率とモラルの調整に加え、各施設への出力配分とマイクロマネージメントを強いられたが、今作は人口を〈経済〉〈建設〉〈研究〉に割り振ることでリソースが生まれるため直感的になった。惑星単位で指定できるため専門化惑星が作りやすい。

 

前作の国家アライメントはゲーム中盤の敵味方を区別する程度しか使い道がなかった。今作では惑星入植時のイベント選択や特殊な施設を建てることでポイントを貯め、任意のタイミングで強力なイデオロギーボーナスを得ることができる。
前作の国家アライメントはゲーム中盤の敵味方を区別する程度しか使い道がなかった。今作では惑星入植時のイベント選択や特殊な施設を建てることでポイントを貯め、任意のタイミングで強力なイデオロギーボーナスを得ることができる。

 

公開されている開発スケジュールでは、5月リリース予定のベータ1で遊べる程度の出来となるらしく、製品版のリリースは2015年Q2予定とのこと。今購入しても、楽しめるようになるまでに1年以上かかるでしょう。

Steamのストアページにある〈FOUNDER’S ELITE EDITION〉特典の具体的な内容については、公式フォーラムで告知がありましたので下記します。

  • GalCiv3 の全ての拡張が無料 – 現時点で4本を計画
  • GalCiv3 の全てのDLCが無料 – リリース初年度で6本、以降は年4本を計画
  • ゲームに登場する星の名前をつける権利
  • クレジットのスペシャルサンクスに名前を載せる権利
  • ファウンダー専用の先行情報〈Founders’ Vault〉へのアクセス権
  • 公式フォーラムにコメントするとバッジが付く

ゲーム本体が50ドルとし、拡張が1本10ドル、DLCが1本5ドルとすれば、十分お得な内容です。長期投資モデルにアルファアクセス権がついてくる、という体で考えればお買い求めやすくなるでしょう。

「人類なら当然GalCiv3買うよね」と薦めたいところですが… よく訓練されたStardockianでなければ、ベータ1の出来を見てからでも遅くはないと思います。

 

Amplitude Studios 『Endless Space: Disharmony』の艦隊戦。オールドスクールな宇宙4X-TBSだが、ゲーム力学を見える化した直感的なUIと、それを見るためにプレイしたくなるド迫力・超美麗戦闘シーンで評価が高い。コレぐらいカッコイイ戦闘シーンをStardockに期待するのは酷なのか?
Amplitude Studios 『Endless Space: Disharmony』の艦隊戦。オールドスクールな宇宙4X-TBSだが、ゲーム力学を見える化した直感的なUIと、それを見るためにプレイしたくなるド迫力・超美麗戦闘シーンで評価が高い。コレぐらいカッコイイ戦闘シーンをStardockに期待するのは酷なのか?
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