『マインクラフト』大型アプデ「洞窟と崖(Caves & Cliffs)」第2弾パッチノート公開。鉱物生成分布にも変化など、変更点多数
Mojang Studiosは11月30日、『マインクラフト』における「Caves & Cliffs(洞窟と崖)」アップデートの第2弾を配信した。あわせて、パッチノートも公開されている。
「Caves & Cliffs(洞窟と崖)」は、『マインクラフト』のコンテンツを拡張する大型アップデート。2回に分けて配信されており、第1弾は今年6月に配信。続いて第2弾がリリースされたかたちだ。今回のアップデートでは、地形生成に大きな変更が加えられている。本稿ではJava版の内容を中心に紹介しよう。
まず、ワールドの生成について。生成される範囲や建築可能範囲が拡張され、上方に64ブロック、下方に64ブロック分増加している。トータルの範囲は384ブロックとなった。また地下における構造や洞窟が、y=-64の深さまで生成されるようになる。またy=8より下では、深層岩が徐々にすべての石と置き換えられているという。地形や高度はバイオームから独立して生成されるようになり、非常にバリエーション豊かな生成となる。たとえば森や砂漠は従来、バイオームと高度が結び付けられており、低地にしか発生しなかった。今後はバイオームが高度と関係なく生成されるため、丘の上で森や砂漠を発見する機会もあるというわけだ。
新たなバイオームも複数登場。Dripstone Cavesでは、鍾乳石ブロックを入手することが可能だ。銅の鉱脈が見つかることも特徴である。Frozen Peaksでは、新たな地形生成によって生まれる滑らかな山頂を見ることが可能。雪と氷に覆われ、ヤギが生息している。Groveは山頂の下や丘の上などに生成される雪原地帯で、粉雪による落とし穴が多い。またJagged Peaksは雪と石ブロックでできた荒涼たるバイオームである。
Lush Cavesはその名の通り緑豊かな洞窟で、天井から花が垂れ下がり一面が苔に覆われている。ドリップリーフやツツジの木など、独特の植生が見られることも特色だ。またMeadowは草花が広がるバイオームで、高原や山の近くに生成されることが多い。Snowy Slopesは非常に雪深いバイオームで、粉雪による落とし穴が多数存在。こちらも高地に生成されることが多く、ウサギやヤギなどがスポーンする。
また、鉱石の分布も新たなワールド高度・深度に合わせて変更された。従来のようにすべての鉱石が獲れるベストな高度は存在しなくなり、欲しい鉱石に合わせた地点で採掘が必要になる。たとえばダイヤモンドは高さ16未満で生成され、より低い(深い)位置ほど採掘しやすくなる。最近実装されたばかりの銅は高さ0から96で生成され、とくに高さ48に近づくにつれ多く産出。またDripstone Caveにおいてもっともとれやすい、といった具合だ。詳しい分布は下図を参照してほしい。なお鉱脈については従来より大きく、より希少に生成されるようになった。
また新たな洞窟生成として、Noise Cavesが採用されている。Noise Cavesで生成される洞窟には3種類があり、チーズのように穴がいくつも開いたかたちで形成されるCheese caves、細長いSpaghetti caves、さらに狭く曲がりくねったNoodle cavesといったバリエーションが存在する。いずれの洞窟も、地表から進入可能な入り口を形成するとのこと。また、海面高度とは独立した水位を保つ、帯水層もNoise Caves内に形成される。これにより、地下空間で巨大な湖を発見できるケースも発生。y=0未満で生成される帯水層は、水ではなく溶岩をたたえていることもあるようだ。
なお、旧バージョンで生成された地形と新しいバージョンで生成された地形は、比較的滑らかに接続されるという。地表の高度やバイオームなどは混合されるとのこと。洞窟についてはケースによるようだ。また古いチャンクにおいては、y=0に岩盤があった場合、非空気ブロックより下は新しい生成物で埋められるようだ。また、古いチャンクのy = 0とy = 4の間の古い岩盤は深層岩に置き換えられ、新しい岩盤層がy=-64に配置される。
このほか、「モンスターはブロックからの光が0の場所でのみスポーンするようになる」「スプリント中にブロックと衝突しても、その角度が小さい場合はスプリントを継続できる」など、細かな点が調整されている。新たに、国内の作曲家・谷岡久美氏の楽曲が収録されている点も注目ポイントだ。
なお、予告されていたが実装されなかった要素も存在。Deep Darkバイオームやそこで入手できるスカルクブロック、MobのWardenなどは、今回のアップデートでは追加されなかった。これらは、今後の大規模アップデートWild Updateにて配信予定だ。詳細なパッチノートについてはこちらを参照されたい(英語)。また、Bedrock版のパッチノートもこちらで公開されている。