サイコロジカルホラー『Post Trauma』体験版が配信開始。固定カメラと謎解きで描かれる、精神的恐怖の世界
デベロッパーのRobertoSerraGは11月26日、サイコロジカルホラー『Post Trauma』体験版を配信開始した。対応プラットフォームはPC(itch.io)。のちにはSteamでも配信されるという。製品版リリース時期については今のところ明かされていない。
『Post Trauma』は、クラシックなホラーゲームに影響を受けたサイコロジカルホラーだ。主人公は、Romanという名の壮年の男。彼はあるとき、奇妙な見知らぬ場所で目を覚まし、家族の待つ家への帰り道を探すこととなる。プレイヤーはRomanを操作し、奇妙な現象の起こる謎の場所を探索することとなるのだ。
探索をするうえでは、ときに鍵のかかったドアなどが存在し、通行の妨げになることも。こうした場合、周囲をよく探すことが重要となる。鍵が隠されていることもあれば、パズルを解くことで道が拓けることも。本作のパズルにおいては、メモ用紙を用意して挑むことも推奨されている。周囲で見つけたアイテムを使用することで、謎の場所からの脱出を目指すのだ。
本作では、視点に固定カメラが採用されている。そのため、つねに引きのアングルで主人公のRomanを動かすことになるのが特徴だ。視点が固定されていることにより、通路を通るだけでも映画のようなアングルで奥まで見通すことになる。不安を煽る構図が計算されて作られており、古典的なホラーゲームを思い起こす作りとなっている。
探索中には、ときにRomanに危害をもたらす怪異と遭遇することもある。こうした場合、ダッシュで遁走したり、あるいは攻撃して立ち向かったりといった行動が可能だ。ただし、Romanにはスタミナゲージも設定されている。ある程度激しく動き続けるとスタミナが切れてしまうため、慎重な立ち回りを必要とする場面も訪れるだろう。
本作を手がけるRobertoSerraGは、個人開発者Roberto Serra Gascón氏によるスタジオだ。Gascón氏は以前、ショップ経営RPG『Moonlighter』を手がけたDigital Sun Gamesに所属するテックアーティストだったという。現在は独立し、フルタイムで『Post Trauma』の制作にあたっているようだ。同氏の開発経験が活かされたゲームのクオリティに期待したいところである。