カプコン小野氏、『ストリートファイターV』レインボー・ミカお尻叩きの変更についてコメント。「不快に思う人々が生まれてしまう状況を避けたかった」

『ストV』プロデューサーである小野義徳氏はブラジルのUOL Gamesに対し、レインボー・ミカがクリティカルアーツを使う際に見せるお尻叩きの表現が削除されたことに関してコメントをしたようだ。

PlayStation Experience 2015で新たな参戦キャラクターが発表され、発売にむけて盛り上がりを見せる『ストリートファイターV』(以下、ストV)。迫力のあるオープニング映像も公開されファンの期待も高まっている。しかし、ある問題がしばらくコミュニティを騒がせていたことを覚えているだろうか。

その問題とは、レインボー・ミカがクリティカルアーツを使う際に見せるお尻叩きの表現が削除されたことだ。弊誌でもお伝えしたとおり、IGNの動画からカメラワークの変更によってレインボー・ミカのお尻叩きは完全に見えなくなってしまうことが判明し、物議を醸した。同様にキャシーの股間部分のアップの描写も削除され、海外では変更を元に戻してほしいという嘆願の署名をするユーザーも生まれていた。あの問題から約2か月経った今、『ストV』プロデューサーである小野義徳氏はブラジルのUOL Gamesに対し、この件に関してコメントをしたようだ。

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“僕らはファンを抱えている、カジュアルなファンとディープなファン。しかし希望をいえばこれまで格闘ゲームを遊んだことのないユーザーにも遊んでもらいたい。そういうユーザーが受け入れられないと感じる表現を変えなければいけないと考えたんだ。”

また小野氏は、この変更がゲーム内容に影響を与えないことを断言し、より多くのユーザーにゲームを遊んでもらうために、誰かが不快になってしまう状況を避けたかったと強調している。そして、表現の変更によって誰かを怒らせようというつもりはなく、変更によってたくさんの人々に納得してもらえることを望んでいるようだ。

“ゲーム以外のことは気にせずに純粋にゲームを遊んでほしいと思っている。”

小野氏が非常に慎重な姿勢でコメントをしていることがインタビューの内容を見てもわかるだろう。昨今では任天堂も欧米版のリリースの際には問題となりそうなセクシャル要素に変更を加えていたり、コーエーテクモゲームスもセクシャル要素がふんだんに盛り込まれたビーチバレーゲーム『DEAD OR ALIVE Xtreme 3』の欧米での発売を見合わせたりするなど、日本の各ゲーム会社は女性の表現に対しては注意深く対応をしているのがわかる。 先日、春麗の露出の多いバトルコスチュームが公開され、これも対象にならないかという気がかりも生まれてしまったが 、発売はもう間近。『ストV』が穏やかにローンチされることを願いたい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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