『PUBG』などを手がけるKRAFTON、海洋サバイバル『サブノーティカ』開発元を買収。2022年にも新作をリリースへ
韓国のデベロッパーKRAFTONは10月29日、アメリカ・サンフランシスコに拠点を置くUnknown Worldsを買収すると発表した。Unknown Worldsは、『Subnautica』の開発元として知られるスタジオだ。
KRAFTONは、バトルロイヤルゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』の開発元PUBG Studiosや、同作の世界観をもとにしたサバイバルホラーゲーム『The Callisto Protocol』を開発中のStriking Distance Studios、『ELYON』『TERA』などMMORPGを手がけるBluehole Studioなど、5つの開発スタジオを傘下にもつ企業である。このグループに、Unknown Worldsが加わることとなる。
Unknown Worldsは2001年に設立され、『Half-Life』のMod「Natural Selection」にてデビュー。その後続編を手がけ、2018年に『Subnautica(サブノーティカ)』をリリースし、非常に高い評価を獲得。オープンワールドの未知の海洋惑星を舞台に、拠点構築とサバイバルをおこないながら、海底を探索する水中アドベンチャーゲームだ。今年5月には同シリーズの新作として『Subnautica: Below Zero』を発売し、また高い評価を得ている。
KRAFTONはUnknown Worldsについて、特に『Subnautica』シリーズでの早期アクセス配信を活用した開発手法を例に、コミュニティ主導のゲームプレイ体験構築における経験が豊富であると評価。世界中のゲーマーに刺さる没入感ある体験を構築してきたと述べ、今回の買収によってKRAFTONのIPおよび多様性を拡張することに寄与するだろうとした。
一方のUnknown WorldsのCEO Charlie Cleveland氏は、KRAFTONとはゲームおよびゲーム開発における考え方について、すぐに意気投合できたとコメント。『Subnautica』も『PUBG』も、プレイヤーからのフィードバックを謙虚に受け止めたことで、成功に導くことができたと振り返る。そして、新たな作品を送り出すにあたって、KRAFTONと組むことで大きな一歩を踏み出すことになると述べている。
Unknown Worldsは、KRAFTONによる買収後も独立したかたちで運営され、経営陣の顔ぶれも維持されるという。そして、『Subnautica』や『Subnautica: Below Zero』のサポートを引き続きおこないながら、新作を開発するとしている。その新作は、とあるジャンルを定義するような内容になるとし、2022年には早期アクセス配信を開始するとのこと。どのような作品となるのか、正式発表を待ちたい。